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骨髄移植の提供者を増やそうと、厚生労働省の造血幹細胞移植委員会は、(財)骨髄移植推進財団に提供者として登録できる年齢を、現在の20歳から18歳に引き下げることを認め来年3月からの登録開始を実施する。しかし、提供できる年齢は現行通り20歳以上とし、未成年者は採血など事前の手続きができる「仮登録」とします。また、登録時に家族の同意を不要とすること、事前の提供説明の簡略化。しかし、提供時には家族の同意が必要となる。(2004/12/27)
財団法人日本医療評価機構の認定審査申込み病院が全国の病院の4分の1を突破!
医療不信を背景に、患者さんの病院選びの判断の一つとして、国内唯一の第三者評価機関財団法人日本医療評価機構の認定が『あたりまえ』になってきています。なんと、先月末までに認定を申し込んだ病院(更新を除く)は、全国9122病院のうち2338病院(25・6%)。認定病院は1446(15.9%)に登っています。以前のような意味合いではなく、必要最低限の安全と質を保証するというようになってきたようにも思えますね。  道内の認定病院  (2004/12/27)
財団法人日本医療評価機構の認定基準最新版を公開!
患者本位という視点に立った新基準は来年7月以降に評価を受ける医療機関に適用されます。新基準では、チーム医療の実効性を最重視したり、インフォームドコンセントが的確に実施されているかなど「患者の権利と安全確保の体制」の面での審査を重要視している。前回も取り上げたような医療不信が増大している中に於いて、認定審査を申し込む病院が続々と増えている。「信頼される病院」として必須になるようです。(2004/12/23)





地域がん診療拠点病院に道内8病院初の指定!
厚生労働省は、道内の七医療圏八病院を高度ながん治療を行う地域がん診療拠点病院として、新たに指定する方針を決めました。
医療圏 地域がん診療拠点病院
札幌圏 独立行政法人北海道がんセンター
市立札幌病院
中空知圏 砂川市立病院
東胆振圏 王子総合病院
上川中部圏 旭川厚生病院
北網圏 北見赤十字病院
十勝圏 帯広厚生病院
釧路圏 市立釧路総合病院

 地域がん診療拠点病院 院内がん登録のページ
  (2004/12/23)
東京医大HPで心臓バイパス手術の死亡例「ゼロ」記載?
心臓弁膜症の手術を受けた患者が相次いで死亡した東京医科大学病院でのホームページで、「冠動脈バイパスの手術による死亡例は全くない」と記載されていた。冠動脈のバイパス手術の方法や手術成績を記した項目。1999年2月から2002年9月までの間、あらかじめ予定されていた手術、緊急手術のいずれも、「(再手術を除き)死亡は全くありません」と記載されていたが、今回の問題発覚後の記者会見で、問題とされている外科医が執刀した冠動脈バイパス手術で8人が死亡していたことが判明、うち4人は、HPに示された期間中に手術が行われていたが、病院側は、「1人は冠動脈バイパスと別の手術の組み合わせだったため、別の2人はHPの期間中に手術したが死亡したのが期間外だったため、除外した」と弁明。残る1人は再手術後の死亡だったとして、「HPの記載にウソはない」と主張している。しかし、東京医科大学病院のこのような発表は、医療不信を一層強めると思うのだが。
現在は、
『心臓・血管病低侵襲センター」ホームページのデータを更新します
当該ホームページの一部データが古く誤解を招きやすい旨のご指摘をいただきました。このため、最新の詳細かつ解り易いバージョンのページを作成し、改めて提供させていただきたいと存じます。尚、「冠動脈のバイパス手術」に関するご説明のページ、“1999年2月より、2002年の9月現在に至るまでの予定手術および緊急手術における、死亡は全くありません”という記載箇所のデータは、冠動脈外科学会の報告例に準拠して、初回単独冠動脈バイパス術における当該期間の成績を表したものです。従って、初回手術後数年以上を経過してからの二回目のバイパス手術や他の手術を合わせて行った患者様の情報は含まれておりません。尚、新しいページは平成16年12月24日には掲載させていただく予定です。』
との掲載が----。(2004/12/20)
ついに、ここまで『ブータンでたばこ販売の全面禁止』へ
国内でもタバコの禁止が増えてきており、かつての分煙運動から全面禁煙に変わって来ています。『禁煙外来』をもうける医療機関も増えてきており、財団法人日本医療評価機構の認可を受けるにも、敷地内を含めた全面禁煙が前提となってきています。海外でも日本以上に『禁煙』運動は強く進められています。しかし、国を挙げての全面禁煙は、ブータンが初めてのようです。インドと中国に挟まれる、ヒマラヤの小国ブータンでたばこの販売や公共場所での喫煙がほぼ全面的に禁止されたといいます。健康増進、環境保護などを目指して決められたといいます。ブータンの喫煙率は総人口約70万人のうち1%程度で、個人での輸入は出来るということですが100%の関税がかかり、自宅の屋内でのみの喫煙が認められるそうです。(2004/12/20)
混合診は、解禁せず療特定療養費制度の拡充で対応!
政府は、保険診療と保険外診療を組み合わせる混合診療について「原則解禁」はせず、特定療養費制度の拡充で対応することを決めた。(2004/12/16)
小児救急医療で道が看護師や医師が対応する夜間小児電話相談がスタート
少子化で採算がとれなくなったり大学からの医師の引き揚げにより、小児科を縮小・廃止する病院が出始めていたり、保護者の大病院志向から、一部の小児科医に負担が集中するなどの原因により、小児科医のなり手が減るなどの悪循環に陥っています。厚生労働省は、このような現状に対応するために退職した小児科医の再就職の促進・ドクターバンクの活用や、保護者向けの夜間電話相談窓口の整備を進めています。夜間、休日でも具合の悪くなった子どもを診察する道の小児救急電話相談事業が12月20日から始まります。電話にはまずベテランの看護師が出て、必要に応じて小児科医に転送するという仕組みになっています。平日の午後7時から11時まで札幌市内の北海道救急医療情報センター(中央区大通西6丁目北海道医師会館5階011-232-1599)で看護師が対応する。(2004/12/16)
フィブリノゲン納入道内は384医療機関
C型肝炎の感染源となりうる血液製剤「フィブリノゲン」が納入された可能性のある医療機関リストが9日公表され、道内の施設も計384カ所含まれています。これらの医療機関で、ウイルスの不活性化が徹底された1994年以前に出産や手術などで大量出血したことがある人は、同製剤の投与によりC型肝炎ウイルス(HCV)に感染した可能性があるとして、ホームページに全医療機関名を掲載するとともに、HCVに感染しているかどうかを調べる検査を受けるよう呼びかけています。各地の保健所が問い合わせに対応し、道立保健所の場合は1580円で検査を受けられます。
〈1〉出産、手術、消化器系疾患などで大量出血した
〈2〉がんや白血病の治療で「血が止まりにくい」と指摘された
〈3〉結石や胆石の除去、複雑骨折の治療を受けた――などのケース
フィブリノゲン製剤=血液中の血液凝固因子が欠乏し、出血が止まりにくくなる病気(先天性低フィブリノゲン血症)の治療薬。出産時などの止血剤としても広く使用されてきた。  厚生労働省の「フィブリノゲン」についてのHP (2004/12/13)


市立札幌病院内の指定エリアで携帯電話の使用が
これまで院内での携帯電話使用を全面禁止してきた市立札幌病院が、12月24日から指定した場所での使用を認めることになります。指定した場所での携帯電話使用可能時間は、午前6時から午後9時30分
外来棟1階 : エスカレーター横公衆電話コーナー
外来棟2・3階 : 多目的トイレ付近
救命救急センター : 待合コーナー
病棟 : 中央階段と業務用2連エレベーターの間
病室 : 医療機器が使用されていない特室と上等室 (2004/12/13)
ガイアの夜明け




(身体が蘇える)『夢の再生医療』
一昨日に放送された「ガイアの夜明け」をご覧になった方も多いと思いますが、『ここまで進んでいるのか!』と驚いた反面『もっと、力を入れてスピードアップして欲しい---』という気持ちを強く持ちました。その時の内容をできるだけご紹介してみます。
『病気などで失われた体の一部を再生させる最先端の医療技術「再生医療」が注目を集めている。再生医療とは、患者の細胞から組織や臓器を作り出し、体の損傷した部分を修復するまったく新しい治療法。重い心臓病や脊椎の損傷など、これまで治すことができなかった病気やけがを克服できる夢の医療として期待されている。』
1.『心筋梗塞治療に再生医療で』
心筋梗塞の患者さんに、世界的にもまだ数少ない心臓血管のバイパス手術と同時に患者さん自身の骨髄液を採取し、血管をつくる細胞のみを分離・濃縮し(1120ccから5ccに)、心臓に0.2ccずつ25箇所注射し毛細血管の生成を促すという医療が金沢大学病院で行われました。独立して間もない3月に心筋梗塞と診断された、まだ若い松浦さんは、これからの仕事を続けていくために、まだ一般的ではないこの治療を受ける決心をし現在では、電信柱に登るなどの電気工事の仕事に復帰されています。
2.再生医療を加速させる『細胞シート』
東京女子医科大学の岡野光夫教授が開発した「細胞シート」により、心臓や目の角膜など、体の様々な部分を再生させるこれまで不可能とされていた技術が可能となった。また、この技術を活用して心臓の筋肉の萌芽細胞を培養した「心筋シート」による治療法が確立すれば、心臓移植しか手だてのない重度の心臓病患者も救う道が開けるという。
3.再生医療で口の粘膜から角膜を
大阪大学では、細胞シートの技術を使って角膜の治療に挑んでおり、患者さん自身の口の粘膜から取った細胞を培養して角膜を再生させ、再び患者に移植する方法です。患者さんは、視力が0.01というほとんど見えない状態から驚くことに0.8まで回復しました。  (2004/12/10)
患者への情報提供が病院の評価にも
患者への医療情報の提供が病院の評価で重要な位置を占めるようになってきています。病院の格付けやでも「情報提供にどれだけ積極的か」を評価項目に含んでいます。また、来年の4月から、医療機関にも個人情報保護法が適用され患者からの求めがあれば、カルテなどの医療情報は基本的に開示が義務づけられる見込みです。  (2004/12/09)
「混合診療」解禁の動き!
医療費の政府負担を減らしたい財務省と民間保険の市場拡大を狙う経済界が推進を、解禁後は保険会社の医療保険に入らざるを得なくなり低所得層や病歴のある人は、十分な治療を受けられなくなる恐れがあると、厚生労働省と日本医師会が反対を唱えています。小泉改革で年内にも決まろうとしていますが、本当に十分な論議がなされたのか、他の手法が取れないのか疑問に思わずにはいられません。このような医療改革は、インフォームド・コンセント(十分な説明と同意)がなされているとは言えません。  (2004/12/09)
日本婦人科腫瘍学会が、女性のがん専門医育成を来年1月からスタート
産婦人科医が中心の日本婦人科腫瘍学会が、女性特有のがんの専門医育成に来年1月からスタートする。子宮温存や放射線の腔内照射など、高度な知識や先進技術を持つ医師が必要とされていることにこたえるということで、患者が医師を選ぶひとつの目安になりそうだ。   (2004/12/06)
カプセル内視鏡が、いよいよ実用化に!
オリンパスメディカルシステムズ(東京)は、カメラ内蔵カプセルを錠剤のように飲み込んで消化管内の検査ができる「カプセル内視鏡」について、実用化のメドがたったとして『治験』にはいり、製品化に向けてさらに研究を進めてゆくことを発表しました。カプセル内視鏡は、カメラや画像データの無線発信機能などを組み込んだカプセルを飲み込むもので、大きさは外径11mm、長さ26mmのプラスチック製で小腸向けタイプ。CCDセンサーと超小型レンズによる撮像機構と無線送信機構を持ち、体内を照明で照らして撮影し、画像を超小型アンテナで体外に無線送信し胃や腸のぜん動で体内を進み、8時間後には体外に排出されます。管を挿入する従来の内視鏡とは異なり、患者の体への負担が小さいのが特徴。のどの表面の麻酔も不要で、楽な検査法として期待されています。既にイスラエルGiven Imagingが実用化している他に日本が開発したNORIKA3があります。 以前の記事は『最新医療』の項目でご覧下さい。 その他に、既に道内で実施されている『経鼻内視鏡』実施医療機関情報も参考にしてください (2004/12/03)
インフルエンザ流行状況の地図をネットで公開
国立感染症研究所の感染症情報センターは12月1日、2004-2005年シーズンの地域別インフルエンザ流行状況を示す「インフルエンザ流行レベルマップ」の情報提供を開始しました。『第47週は、全国レベルの定点当たり報告数は0.063であり、これは第47週1週間に一つの医療機関当たり、0.063人のインフルエンザ様疾患の患者が受診したということになる。これまで学校における小規模の集団発生が数件報告されているが、地域的にも注意報レベル、あるいは警報レベルを超えているところはみられず、全体的には散発的な発生状況である。これまでインフルエンザウイルスは、 25件の検出が報告されており、そのうち20件がA/H3N2(香港)型である。』 (2004/12/03)
新「函館市」誕生!
渡島の戸井町、恵山町、南茅部町と椴法華村が編入合併する新「函館市」が、十二月一日、誕生しました。これによって、『地域別医療機関情報」も変更いたしました。 (2004/12/01)
自然界にある135種類すべてのA型インフルエンザウイルス遺伝子配列を北大がデータベース化
新型インフルエンザの発生に備えるため、すべてのA型インフルエンザウイルスを保存し、遺伝子配列をデータベース化する計画が北海道大で進んでおり、今年度中にほぼ完了する見通しです。来年4月には「インフルエンザウイルス・遺伝子リソースセンター」を設置し、ワクチン開発などのインフルエンザ対策に不可欠な情報を提供していく。 (2004/12/01)
混合診療って?
政府は医療制度改革の一環として、混合診療解禁を検討していますが、道内では昨日「混合診療」の解禁に反対する「日本の医療を守る道民の集い」が、約1100人が参加して開かれました。
また、「もしも、『混合診療』が解禁になったら…」日本医師会制作のビデオで、制度の紹介と、もしも混合診療が解禁になった場合の事例が、3つのミニドラマ
  1.お金のあるなしで治療に差がつく
  2.安全性・有効性に疑義が生じることが多い
  3.民間保険での保障が必要となり、結果的にお金の有無に影響される
で収録されています。約13分間の配信です。是非ご覧になってお考えください。 
(2004/11/29)
痴呆の新呼称は「認知症」
痴呆に替わる呼称を検討していた厚生労働省は、行政用語を「認知症」に変更。来年の介護保険制度改正でも法律用語として使う方針です。委員会では国民の意見を募集していましたが、その結果「認知障害」が最も多く、ついで「認知症」「記憶障害」「アルツハイマー」「もの忘れ症」「記憶症」の順でしたが、「認知障害」はすでに精神医学分野で使われているため、2位の「認知症」に決定しました。  (2004/11/23)
広がるPET検査
 
カレスアライアンス(旧日鋼記念病院 室蘭)では、札幌市東区で『(仮称)高度画像健診センターLSI札幌クリニック』によるPET(陽電子放射断層撮影装置)やMRI、CTなどを備えたクリニックを来年12月開設する。筆頭株主は北電でPET3台を設置して運営をおこなう。また、医療関係者やメーカーなどが集まり、「北海道PET研究会(北海道大学の玉木長良核医学分野教授代表世話人)」を立ち上げたが、12月4日には札幌グランドホテルで第一回講演会「PETへの深い理解」が開催され、情報の共有化を図る。PET用検査薬についても来年には医薬品メーカーが札幌市で製造・配送拠点を稼働させる見通しで、サイクロトロンを設置せずに済むようになる為、今後一層の配置が進むと思われる。 施設/設備 (2004/11/23)
千葉県鴨川市の亀田総合病院の、先進的取り組み二回目をご紹介いたします。
情報の開示にも積極的に取り組んでおられ、患者さんはパソコンや携帯電話からでも自分のカルテをリアルタイムで閲覧が可能です。電子カルテ情報ネットワーク「PLANET」により、患者が自分の診療情報を記録した「電子カルテ」を携帯電話で見られるようにする国内初のサービスが7月から始められています。従来でも、自宅のパソコンに専用のICカード読み取り機をつなげ、カードを差し込んで本人と認証されれば、カルテの診察経過などをインターネット経由で見ることができましたが、さらにすすめて第3世代携帯の高度な個人認証機能を使いどこからでも自分のカルテを見ることがきるようになっています。(2004/11/19)
「いい病院にかかりたい」
つい最近、脳血管障害で、リハビリー中のある患者さんの家族の方から次のような声を聞いて考えさせられました。「医師の回診は週に一回、ほんの形だけのものです。体が動かせなくても生活できるようにというのとは別に、回復に向けた訓練を望んでいるのですが、そうなると、決まったリハビリ治療の時間以外に、日々自分でできる訓練を工夫して怠らずやっていくしかないようです。療法士の先生に積極的に相談して、自分でできる運動をしていけるようにと、今はそれが一番の課題です。この病気になってから、決してこれが珍しい病気ではなく同じ病気で苦しむ人が思いがけず大勢いることを知りました。それなのに、機能回復に向けた治療に関して、どうしてもっと科学的に、システマティックに確立されていないのかと不思議に思うばかりです。回復していくために医療者から納得いく有効な示唆もなく、苦しみの淵にいる病人がその治療の方法について自分自信で模索してやっていかなければならないなんて、他の病気では考えられないことだと思います。」本当ですね! (2004/11/18)
つい最近放送された「Dr.コトー診療所2004」を見て離島や僻地といわれている医師の過酷な労働環境の問題に提言されていましたが、昨日の夕方に放送された礼文島の医師の現況を見て一層考えさせられました。こういった離島や僻地とまでいかなくても現在の一部の医師たちの労働環境を見直す必要があるのかもしれません。従来、医療界は医局の力がつよく、人事権なども把握していて、その閉鎖性とともに過労問題なども表面化しにくかったという背景がありますが、昨年来の改革の動きがこういった面でも良い方向に向かって欲しいものです。医師の長時間労働は医療ミスを誘発しかねないというのは明らかですからね。先日、「富良野市内の民間病院に勤務していた(亡くなる5日前に着任したばかり)小児科の男性医師(31)が2003年10月に突然死したのは、直前まで勤務していた道北の公立病院(二百七十床)で月百時間を超す時間外労働が続いた結果の「過労死」だとして、男性医師の家族らが道内で医師の過労死としては初めての労災申請をした。」というニュースが流れていました。 (2004/11/16)
旭川医科大学院内の特定場所での使用を認める(2004/11/13)
道内の大学病院での現状
北海道大学医学部付属病院
---院内での携帯電話を禁止
札幌医科大学医学部付属病院---院内での携帯電話の使用禁止を今後も継続(ペースメーカーへの安全が確認されていないとの理由)
旭川医科大学---従来院内での通話は禁止だったが、エントランスホールや外来部門廊下、病棟の特定場所に限り使用を認める。
救急医療の「ドクターヘリ」が来年度に導入決定!
救急医療の切り札として必要性の認識はあるものの先送りとされていた「ドクターヘリ」について、道は2005年度からの導入を決定した。運航費用などの必要経費は国と都道府県で半分ずつ補助する国庫補助事業で道は補助金約八千万円を予算に盛り込む方針。道内17の主要総合病院の中から実施主体となる1病院を選定するが、ドクターヘリの試験運航を続けてきた手稲渓仁会病院と民間航空会社でつくっている「北海道ドクターヘリ運航調整研究会」が主体となるとおもわれる。
(2004/11/13)
小樽エキサイカイ病院(小樽)杉本医院(赤平)は、平成16年度社会貢献賞、救急医療功労を受賞しました。14日札幌グランドホテルで地域医療功労受賞者と道医創立57周年記念式典で表彰が行われます。  (2004/11/13)
札幌医科大学医学部付属病院(中央区)は、独立行政法人北海道がんセンター(白石区)(8月1日開設)、カレスアライアンス(旧日鋼記念病院)(10月20日開設)、札幌秀友会病院(手稲区)(11月1日開設)に次いで4施設目の「セカンドオピニオン」外来をスタートさせる。完全予約制で申込書に相談内容などを記入して郵便かファクスで送ると、担当が電話で症状などを確認し、受診日時を予約するという。問い合わせ、申込窓口は、医事・相談課医事係(TEL)011-611-2111 (2004/11/09)  医師/環境
携帯電話の記事でも触れている千葉県鴨川市の亀田総合病院は、ご存知の方も多いと思いますが、高度先進医療が行える特定承認保険医療機関ですが、日経メディカルによる「全国総合ランキング」でも1位になるなど、医療技術のみにかかわらずサービス面などでも様々な先進的取り組みを行っています。そのうちの何点かを数回に分けてご紹介していきます。
@患者さんを『様』づけで呼ぶようにしている。A入り口に『エスコート係り』を配置する。などは、亀田総合病院から全国に広がったといわれています。来年春に完成予定の全室個室のK−Towerでは、面会時間・食事などについての「制限」も大幅に撤廃されるということです。こういった動きは、下の
「過去の関連記事」でもご紹介しているように、今後道内の医療機関でも取り入れられていくとおもいます。  (2004/11/08)
携帯電話のメール全面解禁
北海道循環器病院(中央区)では、CCUなど一部を除き携帯電話のメール送受信を全面利用可能とし、外来部門では人に迷惑を掛けない範囲での使用も認めています。  (2004/11/08)
医師個人(特に、勤務医)がホームページで更に詳しい医療情報を発信し始めており、とても好評のようです。当サイトでも9月以来、お知らせいただいた情報により釧路労災病院の脳神経科外科部長の井須豊彦医師の、『脊椎脊髄手術への提案』NTT東日本病院石部先生のホームページ『人工股関節の最新手術 MIS(極小侵襲手術)』をご紹介してきました。今後、こういったサイトが増えてくると思いますので左記(TOP上段にも)の専用ページを設けました。是非、さらなる情報をお願いいたします。 (2004/11/02)
札幌秀友会病院(手稲区)は、11月から毎週火曜日の予約制で専門の『脳神経外科』の「セカンドオピニオン」外来をスタートさせる。 (2004/11/01)  医師/環境
混合診療反対!札幌市医師会のホームページで動画と音声によりわかりやすく説明
札幌市医師会は、医師会の理事が自分でシナリオを書き、撮影も自分で行った手作り作品の動画と音声による『混合診療』への提言を発信し、判り難かった『混合診療』がとてもわかりやすく好評です。女の子と父親の会話から「お金がある人は長生きができ、無い人は長生きができないの?」という女の子の言葉に、どう答えればいいのでしょうか?是非、皆さんもご覧になって考えてみてください。  (2004/10/30)
当サイトにコラムを書いていただいている奈良氏による情報提供です。同氏主催のホームページ地域医療(北海道)
高齢化時代の医療 「アンチエイジング(抗加齢)」
高齢化時代を迎えて、加齢による衰えに抵抗しようという医療行為「アンチエイジング」が注目を集めている。肌の美容治療を受ける女性の中心は、60〜70代と変化してきています。生活環境の変化とともに、昔の高齢者とは高齢者そのもののイメージが変わってきています。しわやしみなど皮膚の老化現象を“治療”する美容皮膚科で美肌の維持や若返りを期待して足を運ぶ女性の三分の一は、60歳以上だといい80代の女性もいるそうです。「老人の殻に閉じこもるのはいや。いつまでも現役でいたい」と考えている人が増えているのです。こういったアンチエイジングの治療対象は美容分野だけではなく、ヒト成長ホルモンや副腎皮質ホルモンなど年齢とともに枯渇するホルモンを皮下に注入する、ホルモン補充療法などを実践する医療機関も出てきていますが、このような「予防治療」に現在は保険は適用されていません。こうした流れのひとつからか島根大医学部付属病院は10月から、旧国立大付属病院としては珍しく、にきびやしみを診る皮膚美容外来を設けました。「国立大学の法人化に伴い、従来はできなかった分野に乗り出しやすくなった。利用状況や患者のニーズに応じて、治療の幅を広げ、将来的には美容外科の立ち上げも検討したい」としているそうです。  (2004/10/29)

函館市医師会病院


釧路市医師会病院


旭川赤十字病院
『地域医療支援病院』とは?
地域支援病院制度は、医療施設機能の体系化の一環として、平成9年12月の第3次医療法改正により創設(平成10年4月1日施行)されました。紹介患者に対する医療提供、医療機器等の共同利用の実施等を通じて、かかりつけ医、かかりつけ歯科医等を支援する能力を備え、かかる病院としてふさわしい構造設備等を有するものについて、都道府県知事が各種審査・都道府県医療審議会の意見を基に地域医療支援病院の名称を承認するものです。地域医療支援病院でないものは、これに地域医療支援病院又はこれに紛らわしい名称を付けられません。また個人で開設した医療機関は地域医療支援病院には承認されません。
承認の為の要件(医療法第4条第1項)
紹介患者に対する医療提供 紹介率=原則80%超
共同利用の体制整備 開設者とは直接関係のない医療機関の共同利用=50%
救急医療の提供 24時間体制で救急患者の受け入れ態勢の確保、救急専用病床の確保
地域医療従事者に対する研修の実施 地域の医療従事者の資質の向上を図る為に、これらの者に対する生涯教育その他の研修を適切に行わせること
病床規模 原則200床以上、病床種別は問わない
必要な要件を満たした施設を有すること 集中治療室、化学・細菌及び病理の検査室等地域医療の支援を行う為の施設を有すること
  道内の『地域医療支援病院』 函館市医師会病院  釧路市医師会病院  旭川赤十字病院  (2004/10/27)
インターネット上の医療広告に東京都の医療情報提供推進検討会がガイドラインやNPOが認証も
医療機関の広告は医療法で規制され、看板や電車内のつり広告は、厚生労働省の通知で比較広告や誇大広告は禁じられている。しかし、ホームページは「通常は患者自らがアクセスするもの」とみなされ、広告規制の対象外となっているが、自治体で初めて東京都が医療機関が、ホームページで誇大な表現を使って宣伝している例があるとしてガイドラインを設けルールづくりに乗り出した。また、嘘ではないが優良と誤認を与えるような表現、他の医療機関との比較広告の禁止、診療実績を記載する場合は根拠の明示、評価が定まっていない治療法で複数の学説がある場合は、反対説も明らかにするなどのルール化を行う。また、プライバシー保護認定制度などを導入しているNPO日本技術者連盟内に設置された「医療健康情報認証機構」が病院や診療所がインターネット上に開くホームページについて、治療効果を客観的に示しているか、個人情報の保護に取り組んでいるか、などを審査し、一定水準以上であれば「認証」する取り組みを今秋から始めた。 (2004/10/26)
株式会社による病院経営の特区の認定申請自治体がゼロ!健康保険利かず 高度医療のみ
厚生労働省日本医師会の猛反発を受けながら、小泉首相が規制緩和のひとつとして導入を決めた株式会社による病院経営を地域限定で認める構造改革特区の「病院特区」の認定申請で、申請した自治体がゼロだった。原因として、参入可能な分野が保険対象外の一部の高度医療に限られ、期待できる規制緩和の効果が薄れたのが理由と見られる。株式会社の参入は病院経営の効率化やサービスの多様化につながるとされたが、「利用者が富裕者層に限定されるなど、お金がない患者に公平な医療を提供できなくなる」と強く主張する厚労省の意向が反映され、提供できる医療は、脊髄を損傷した患者に対する再生医療や、肺がんや先天性免疫不全症での患者らへの遺伝子治療、高度な技術を用いて行う美容外科医療、一部の陽電子放射断層撮影装置(PET)などによる画像診断など5分野に限定された。 (2004/10/21)
厚生労働省は、構造改革特区で「自由診療」と「高度な医療」の5分野
@特殊な放射性同位元素を用いる陽電子放射断層撮影(PET)による高度画像診断
A脊髄損傷の患者に対する神経細胞の再生及び移植による再生医療
B肺がん及び先天性免疫不全症候群の患者に対する遺伝子治療
C高度な技術を用いる美容外科医療
D提供精子による体外受精
広がる情報公開の動き 2
ここ数年間で、病院を取り巻く環境は大きく変わったと言われ、積極的に医療記録を患者らに提供するカルテ開示などを始める病院も増えたが、まだ完全にオープンといえない状況にあるとはいえないケースもあるようです。しかし、確実に流れは変わってきているようですね。各種の医療情報を医療機関側と患者側とが共有すれば、患者が病気に立ち向かううえで大きなメリットがあるとされ、このメリットを重視して積極的に医療情報を開示する病院が増えて来ているようです。(2004/10/19)
広がる情報公開の動き 1
当サイトでご紹介しているホームページ開設医療機関も続々増えているように、インターネットによる情報発信や医学文献まで備えた情報コーナーの設置、患者さん向けインターネット環境の整備、各種セミナーや勉強会などの地域での実施、ほかの医療機関によるセカンドオピニオンの推奨など、患者への説明や地域への情報開示など患者参加の医療へ向けた取り組みが広がっています。今後も、色々な情報発信と情報の収集に努めていきます。医師/環境 (2004/10/18)
救急医療の「ドクターヘリ」が一転来年度にも本格導入に
全国では静岡、千葉など七県、8カ所で運航されているが、慢性的な財政難とともに、名義貸し問題に発した医療再編成の動きは、広大な面積に病院が点在する北海道では、救急医療の切り札として必要性の認識はあるものの先送りとされていた「ドクターヘリ」について、道は、早ければ来年度からの道内での本格導入に向けて、関係機関との調整に入った。これを受けて、ドクターヘリの試験運航を続けてきた手稲渓仁会病院と民間航空会社でつくっている「北海道ドクターヘリ運航調整研究会」も、十月末で打ち切り予定だった運航の継続を決めた。
(2004/10/16)
薬局も第三者機関で「機能」を評価する制度の導入を
病院の機能評価は1995年以来、財団法人日本医療評価機構が設立されて実施されてきました。当サイトでも道内の医療機関の取得状況をお知らせしてきています。今回、新に日本薬剤師会が全国で約4万9000ある薬局の〈1〉ミス防止対策(調剤方法やミス発生時の対応の明文化)〈2〉服薬指導や医薬品管理(体質や薬歴に応じた指導などの有無、調剤ミス防止マニュアルの徹底など)〈3〉地域貢献、「かかりつけ薬局」の機能、患者対応、待ち時間、休日に処方せんを受け付けたり相談に応じたりしているか、福祉用具購入の相談に応じる体制があるか、介護保険関連事業に参加しているか――など約250項目について客観評価し、優れた薬局を認定、公表するという制度の導入を決めました。こういった制度の導入によって、患者に薬局選びの為の明確な基準を示すことで全体の質の向上につなげ、さらに地域住民の健康管理を担う拠点にしていく考えのようです。早急に判定のルールを策定し、早ければ2007年度から機能評価をスタートさせる方針で認定は更新制とし、評価基準には順次、新たな項目を加えていくということです。病院に続いてこのように薬局でも第三者評価が導入されることは、患者・薬局双方にとって本格的な選択の時代への突入を意味するということですね。(2004/10/15)
厚生労働省は、糖尿病とうつ病で5年後の具体的な目標を掲げた研究計画に取り組むことを決めました。
患者が増えている糖尿病の発症や、社会問題となっているうつ病に関連する自殺者を減らすため、厚生労働省は、5年後の具体的な目標を掲げた研究計画に取り組むことを決めました。糖尿病の発症率の低減や合併症発生の抑制、うつ病では自殺の予防、初期段階のうつへの対応システム開発などを具体的な数値目標のもとで研究をすすめる。筒井末春『うつと自殺』(集英社新書)によれば、うつ病とは「『生きる意欲』が失われてしまう病気」で「ホルモンや自律神経、免疫の働きがうまくいかず、一時的にバランスを崩している状態」で成人の十五人に一人がうつ病を経験している」という現代病といわれています。(2004/10/13)






「車椅子のヒーロー」スーパーマンのC・リーブさんが死去
スーパーマンを演じた米映画俳優で、落馬事故により身体障害者となった後、まひ治療推進を目指す社会活動家としても知られたクリストファー・リーブ氏が10日、心臓発作に襲われ死去しました。52歳でした。皆さんご存知のように、クリストファーさんはスーパーマン役に抜てきされて、一躍スターになりましたが、1995年5月、落馬事故で頸椎を損傷し、首から下の全身がまひ状態になり、自殺も考えたそうですが懸命のリハビリの末、車いすと呼吸器で外出できるまでに回復していました。また財団を設立し、まひ治療への支援を米政府に要請し、こうした麻痺治療への大きな力となっていました。映画にも積極的に取り組む彼の活動は「車いすのヒーロー」と評され、障害者だけにとどまらず多くの世界中の人々を勇気付けていました。今日の再生医療など医学の驚異的な進歩の中で、後10年も経てば本当に肉体的な意味でもスーパーマンの復活が望めたかもとおもうと残念でたまりません。ご冥福をお祈りします。以下は、以前に紹介された記事です。 (2004/10/12)
スーパーマンが復活する !

7年前に落馬事故により脊髄損傷のケガをうけ重度の障害をうけたスーパーマンの主演俳優クリストファー・リーブさんが体の一部ですが動くようになったとのことです。電気刺激とリハビリにより神経系が再構築を始めたのです。
以下に、抜粋の記事を引用しました。
A)落馬事故で全身まひになった映画「スーパーマン」の主演俳優クリストファー・リーブさん(49)が、体の一部を動かせるようになった。深刻な脊髄(せきずい)損傷の後遺症が、2年以上たってから改善するのは極めて珍しく、近く米学会誌で症例報告される。リーブさんは95年5月、落馬して首を骨折。脊髄が傷ついて首から下の運動機能が失われ、車いすと人工呼吸器から離れられなくなった。皮膚の感覚もなくなった。 米ワシントン大(セントルイス)などのチームは99年からリーブさんの体に電気刺激を与え、手足を動かす実験的なリハビリを開始。翌年、指を動かせるようになり、腕や脚の筋肉も徐々に意思に従うようになった。 いまでは運動機能の20%が回復し、手足の一部を動かせる。1時間程度なら人工呼吸器から離れることも可能だ。皮膚の感覚は全身の65%で戻っているという。 損傷を免れた脊髄の神経細胞が、脳と筋肉、皮膚を結ぶ連絡網を新たに築いたらしい。同大のジョン・マクドナルド助教授(脳神経外科)は「多くの患者に施して効果を確かめる必要がある」として、このリハビリ手法による大規模な臨床試験を計画している
B)首から下が麻痺したC・リーブの指が動いた!!7年前に落馬事故で首から下が麻痺した“スーパーマン”こと、俳優クリストファー・リーブ(49)は「いつか歩ける日がやってくる」と信じ、不屈の精神でリハビリを続けた。そして今、奇跡的回復とまではいかないが、両足の指と左手の指が動くまで回復したという。
ショックから立ちなおったリーブは前向きに生きることに決め、リハビリに打ちこんだ
 “スーパーマン”で知られたクリストファー・リーブが1995年、バージニア州で落馬事故に遭い、第一・第二頸髄を損傷し、首から下が麻痺した。このニュースはショックをもって大きく報じられた。 サラブレッドの馬が3フィート(91センチ)のフェンスの前でジャンプ寸前に突然、止まり、リーブは体が前に投げ出され、頭から地面に突っ込んだのだ。 当時、医師らはリーブが呼吸・運動麻痺を起こしており、「彼は自力で呼吸することも、運動能力を回復することもないだろう」と予言していた。 リーブはしばらくショック状態にあったが、妻で女優のデイナさん(41)の献身的な愛に支えられ、ショックから立ちなおり、いつか治療方法が見つかることを信じ、前向きに生きようと決めた。
「今、指を動かすことができ、ピンで刺したのを体の大部分が感じることができる」とスポークスマン APによると、リーブは過去3年間、主治医のジョン・マクドナルド医師が作り出した回復プログラムを通して治療を受けてきた。治療は電気で筋肉を刺激し、反復運動を組み合わせたものだ。 米の「ピープル」誌によると、リーブ家のスポークスマンのウエスリー・コムスさんは「ニューヨーク・ポスト」紙にリーブの回復状態を語った。 リハビリの結果、奇跡的な回復とまではいかないが、リーブは今、両足の指と左手の指を動かすことができ、ピンで刺されたのを体の大部分が感じることができるという。 リーブはまた右手を90度の角度で上げることができ、人工呼吸装置なしで自力で90分間、呼吸(横隔膜呼吸)をすることができ、熱いのと冷たい温感が分かるようになった。また、テーブルの端にすこし前かがみだが、30分間、座ることができるようになった。 そして、妻デイナさんと10歳になる息子ウィルさんがハグするのを感じることができるという。「重症の損傷を受け、初期の段階で回復できなかった人で、彼のように運動と感覚の機能を回復した人はいない」と主治医 米セントルイスにあるワシントン大学医学部の脊髄損傷プログラム責任者でリーブの主治医のジョン・マクドナルド医師は彼の回復についてこう語っている。 「クリスのように重症の損傷を受け、初期の段階で回復できなかった人で、彼のように運動と感覚の機能を回復した人はいません」 「いつか歩けるようになるか?」という質問に「彼はいくらか回復しているのだから、歩ける可能性も出てきた」とマクドナルド医師。年間の治療・医療費は40万ドルで、3つの健康保健は2005年に切れる 悲劇の事故から7年。リーブは50歳になるまで歩けるようになりたいと言っていたが、今月25日、50歳の誕生日を迎える。「体が前のように動かなくても、心と精神は衰えていません」。 リーブの治療と医療費は年間40万ドル(4794万円)だ。3つの健康保健はそれぞれ支払いの上限が100万ドルで、2005年に切れる。世界中の四肢が麻痺した人たちに大きな希望と勇気を与えてくれた彼のリハビリ記録のドキュメンタリーは9月18日、米のABC局で放映される。
市立札幌病院が病院内で起きた医療事故を自主的に公表する基準を策定中!
道内では初めてのケースになりそうだが、市立札幌病院は病院内で起きた医療事故を自主的に公表する基準を策定し、年度内にも公表するという。 (2004/10/08)
過疎地の診療を支援する「熟練ドクターバンク」制度第1号は札幌市手稲区の岩隈勉さん(67)!
「長年培った経験を、地域の役に立てたい」と中頓別町国民健康保険病院で学会に出席する住友院長に代わり6日から3日間代診医として診療する。岩隈さんの専門は脳神経外科で1986年から手稲区で脳神経外科医院を開業していたが、8月、病院を後輩に譲り阪神大震災でのボランティア経験を基に、北海道地域医療振興財団が設置した『熟練ドクターバンク制度』(同制度は、第一線を退いた各科のベテラン医師に登録してもらい、医師が不在となったり、医師が休暇不足となっている病院からの要請で、代わりに診療する。現在、外科、内科、産婦人科などの16人が登録)に登録していた。過疎地を敬遠する大きな要因のひとつとして、学会などに参加がしにくく最新の医療技術や情報に遅れをとるということがあるが、この『熟練ドクターバンク制度』によるこのような支援は大変大きな意義を持ちそうですね。  (2004/10/07)
「乳腺専門医」の広告が追加認定
厚生労働省は、専門医資格に、日本乳癌学会が認定している「乳腺専門医」を追加した、と発表した。、「乳腺外科」は正式な診療科でなく病院外に掲げられないため問題提起もされていた。しかし、今回の認定により日本乳癌学会はまず今年の認定試験合格者から広告を認め、これまで認定した約530人は最近の実績を再審査する方針という。  (2004/10/07)
平成14年4月1日から、厚生労働省告示及び通知により、医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関して広告し得る事項が緩和されています。その中で、従来は認められていなかった、いわゆる「専門医資格」も広告することができるようになりました。
・「専門医資格」を広告するためには、団体(学会)による手続きが必要です。
・手続きを経ないで個々の医師や医療機関が独自の判断で広告することはできません。
  現在の認定専門医資格 


世界で最もセラピー効果があるというアザラシ型ロボット「パロ」って?
独立行政法人 産業技術総合研究所知能システム研究部門は、アザラシ型メンタルコミットロボット「パロ」を開発しました。さらに、パロの商品化を予定、高齢者向け福祉施設などを対象に活動を開始するということです。学習機能により、新しい名前を学習したり、飼い主の好みに応じた行動を学習したりするため、個性を獲得するそうです。パロによるセラピーの実証研究心理的効果(うつの改善、元気付ける、動機付けるなど)、生理的効果(ストレスの低減を確認)、社会的効果(高齢者同士や介護者との会話の増加)が確認されています。国内の医療・福祉施設の他、スウェーデン、イタリア、フランス、アメリカなどの病院などでもパロによるロボット・セラピーの研究を実施し、良好な結果を得、平成14年2月には、世界で最もセラピー効果があるロボットとして、ギネス世界記録に認定されています。少子高齢化が進む中、介護が必要な人々の数も増加し、介護保険による支援が急増してきています。ペット動物を飼育することによって、心理的効果、生理的効果、社会的効果があることからアニマル・セラピーも研究されていますが、アレルギー、人畜感染症、噛み付きなどの事故などから、特に医療・福祉施設において、動物を導入することは難しいのが現状です。道内の医療機関でもアニマルセラピーを実施しているところは、ごくわずかです。(医師/環境) そこで産総研では、ロボット・セラピーを提案し、動物型ロボットの研究開発と、セラピー効果の実証研究を行っています。『高齢者同士および介護者との会話が活発になり、雰囲気が明るくなった。普段、ほとんど話をしない人が笑顔になって、以前飼育していたペット動物の話をしたり、年齢差のため共通の話題が少なかった介護者と会話が弾んだりなどの効果があった。』などの効果があがっているそうです。でも、本当の生き物に接するアニマルセラピーの環境をもっと研究して欲しい気がしますね。
パロに関するホームページ ・PARO「パロ」人の心を豊かにするメンタルコミットロボット(http://paro.jp/