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専門診療内容 枕外来


       
 糖尿病Q&A
Q1.糖尿病は治らないのですか?
   糖尿病は、糖代謝の病気です。一度血糖値が上がりやすい体質になってしまうと、生活上の注意や薬物治療を怠ってしまうと血糖が上がってしまいます。糖尿病の初期では、食事療法や運動療法を守り血糖値が健常者と同じレベルまで下がることがあります。しかし、血糖を下げるインシュリンの分泌は正常の時と同じに回復することはありません。つまり、糖尿病は治りません。しかし、正常者と同じ血糖のレベルを保つことができれば、合併症のない生活を過ごすことができます。
Q2.体重を減らすと血糖値は下がりますか?
   肥満や体重増加は、糖尿病発祥の重大な因子に数えられますが、かといって体重を減らしたからと言って血糖がよくなるわけではありませんが、よくなる可能性はかなり高くなります。
Q3.糖尿病は遺伝と関係があるのですか?
   糖尿病は、血液の中のブドウ糖が多くなる病気です。この血液の中のブドウ糖の量をコントロールするのが、インスリンです。インスリンは体の中で作られていますが、インスリンの生産能力や効きやすさが遺伝されるといわれています。このため、インスリンがあまり作れない家系のかたや、インスリンが効きづらい家系の方はブドウ糖が減りづらく糖尿病になりやすいといえます。
Q4.体質により血糖値の違いがありますか?
   血糖値の上がり方・下がり方には、個人差があります。同じものを食べたとしても、血糖値の上がりやすい人もいますし、上がりにくい人もいます。そのため、治療に関しても同様で、同じ内服薬やインスリン注射を使用していても血糖値の下がり方は人それぞれです。
Q5.境界型糖尿病とは?
   境界型糖尿病とは、糖尿病と糖尿病でない状態の間の状態をいいますが、糖尿病になりかかっているといっていいのかもしれません。境界型糖尿病と診断するには、75gOGTT(75gのブドウ糖を飲む検査)が必要になり、検査前の血糖が110〜125mg/dl、検査開始2時間後の血糖が140〜199mg/dlの場合、境界型糖尿病と診断されます。
Q6.血糖値がよくなれば、薬はいらなくなりますか? 
   糖尿病の治療は、食事・運動療法が基本です。それで血糖コントロールが不十分であれば、薬やインスリンが必要となります。しかし、開始したからと言って一生継続というわけではありません。糖尿病の薬を中止しても血糖値が低いまま維持できるなら、薬の必要はありません。実際に糖尿病なのに薬を飲まなくても大丈夫な人はたくさんいます。
Q7.糖尿病で最も大事なことは何か?                                   
   糖尿病を厳格にコントロールし、合併症を起こさないことです。
糖尿病の合併症である脳梗塞や心筋梗塞などの動脈性疾患は、耐糖能障害・軽症糖尿病がすでに進行していますので、糖尿病と診断されたら、まず全身の合併症の検査をきちんと行い、血糖・脂質・血圧を厳格にコントロールすることが大切です。そして、治療を絶対に中断しないことです。
Q8.食事をとりたくないときは、どうしたらいいか?
   食事をとらない状況が続くと、脱水症に陥る危険性があります。脱水は、糖尿病患者にとって高血糖緊急症への危険な前触れです。また、糖質の摂取不足は、脂肪組織の分解を招いて、さらに食欲不振・消化器症状を更に悪化させます。可能な限り、経口的に糖質と水分を摂取しましょう。おかゆ・煮込みうどん・味噌汁・コンソメスープ・お茶・果汁・スポーツドリンクなどで、水分・電解質・糖質を摂取するようにしてください。冷たい牛乳や炭酸飲料は、消化管に悪影響があるので控えてください。
Q9.朝は、パン・ご飯どちらがいいのですか?
  朝食は1日のスタートを切るためにとても大切です。主食は、ご飯でもパンでもどちらでもかまいません。主食・おかずを揃えて食べましょう。手軽で安価な菓子パンは脂の多いものもありますので、主食にはなりません。
Q10.食後血糖は何分後位に測るといいのですか? 
  糖尿病診療ガイドライン「コントロールの評価とその範囲」に、1.HbA1c 2.空腹時血糖値 3.食後2時間血糖値の3つが採用されています。
これは、HbA1c7%未満、空腹時血糖値110mg/dl未満、食後2時間血糖値140mg/dlを保つことが合併症進展を阻止する目安であることが示されたからです。
そこで、食後の血糖測定の時間としては2時間後とされています。
ちなみに空腹時血糖とは「お腹が空いたとき」という意味ではなく、10時間以上の絶食後の血糖値という意味ですので通常前日の夕食後から何も食べない状態での朝食前の血糖値をいいます。また、食後というのは口の中に食べ物を入れた時からの時間です。
Q11.おやつは、いつとればいいのですか? 
  食間に何かを食べると、血糖値が下がりきらないうちに次の食事を食べることになり、高血糖状態が続く原因となることが考えられます。食事をとるときは、糖質・たんぱく質・脂質・食物繊維などの複数の栄養素の作用で吸収が緩やかになります。こういったことから、食間よりは食後すぐに食べたほうがいいかもしれませんが、取る量には十分注意が必要です。
Q12.チョコレートは食べちゃダメですか? 
  チョコレートは脂質も糖質も多く、脂質の作用で上がった血糖値を維持しやすく、体重増加にもつながります。そのため、日常の習慣としては進められません。「たまの楽しみ」の位置づけとして、量に注意しながら取るようにしてください。
Q13.インスリン抵抗性とは何ですか?   
      インスリン抵抗性とは、細胞でインスリンが効きにくい状態にあることを指します。これを「インスリン抵抗性がある」「インスリン感受性が低下している」と表現します。インスリンの作用によって糖を取り込む最大の組織は、骨格筋で約7割の糖を骨格筋が取り込みます。ところが、糖尿病患者は糖の取り込みが、非糖尿病患者の約半分になっています。すなわち、骨格筋におけるインスリン抵抗が、大きな要因となっています。                            
 Q14.低血糖で気をつけることは?
       低血糖症状が感じられるときは、血糖測定をし血糖値を確認してください。通常70mg/dl以下の場合は低血糖と判断し、ブドウ糖などを摂取してください。15分後再度血糖測定を行い、改善されていることを確認してください。
Q15.食事時間が遅れた時、インスリンの単位数はそのままでよいのでしょうか?
食事に対応した超速攻型または速攻型のインスリンをお使いの場合、食事によって上がる血糖値を抑えるためのものですから、食事量が減れば単位数を減らす場合もありますが、食事時間が遅れた場合には単位数を減らすことはあまりありません。
Q16.間食はしないほうがよいのか? 
      糖尿病の方は、健康な方と比べて血糖値が上がりやすく、下がりにくい傾向にあります。通常の3食以外の時間に何かを食べると、食べて上がった血糖値が下がりきらないうちに次の食事を食べることとなり、高血糖状態が続く原因となることが考えられます。間食を取る場合は、指示エネルギーの範囲内で3食の兼ね合いを考え、エネルギーや糖質の量が少なめで血糖値が上がりにくいものなどを考え、習慣化しないように気を付けることが大切です・
17.夕食は何時間前に摂ってから休むといいのか?
寝る前に食事をとると、栄養素が使われずに貯蓄に回ってしまうので、太りやすくなります。また、就寝中ずっと高血糖の状態が続くことで、高血糖による合併症がおこりやすくなります。夕食は、なるべく就寝3時間前までには済ませるようにしましょう。
18.食事時間が不規則だが、どうしたらよいか? 
朝食・昼食・夕食の間隔が短いと、前の食事でとったエネルギーが消費されないうちに、新しいエネルギーをとってしまうことになります。逆に、間隔が空きすぎると、空腹のせいでついつい食べ過ぎたり、間食が増えたりしてしまいます。3度の食事を5−7時間の間で調節するようにしましょう。どうしても間隔があいてしまう場合は、食事の一部を間食に回し、その分食事量を減らすなどの方法を考えましょう。
19.食事のとり方で血糖値の上昇を抑え、太りにくい食事のとりかたは?
 血糖値を下げる料理法とは、GI値(血糖値のあがりやすさを意味する数値)の低い食べ物をとる。低GI(55以下)の食物、果物・野菜、豆類、全粒穀物、ナッツ、低炭水化物食品、キノコ、海藻類、卵、肉、魚介類、大豆製品、乳製品。中GI(56-69)全粒製品、サツマイモ、長芋。高GI(70以上)ジャガイモ、白パン、白米、コーンフレイク、シリアル、お菓子、ジュース、バナナ、イモ類です。主食をあまりとらずに、おかず中心の食事をとり、あまいものを控えるようにする。「よく噛んで食べる」ことです。
20.食事後の運動で血糖値を下げる仕組みとは? 
「無理なく」「一人で」「毎日」「いつでも」「どこでも」できる運動ということが大切です。お勧めの一つとしてスクワットもいいそうですよ。ともかく、1か月続けてみてください。運動は、糖代謝や脂質代謝を改善して血糖値を下げてくれますから、食事療法とともに、糖尿病治療には欠かせないものです。

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