脳出血による障害の手記 
「もういちど 歩き出そう」      

第12話 気分転換

ひさしぶりに、筆をとってみましたが、この病気になってからさすがのんびりやの私でも時々躁鬱の傾向がおきていたようです。
もうすぐ、発病してから一年がたつというのにリハビリの成果がおもったようにでず、落ち込んでいました。
台風が来て(まあ、北海道なのでたいしたことがないけれど言い訳みたいなもん)天気も良くない事を理由に(自分自身に対して=バカみたい)部屋からほとんど動かずに本を読んだりTVっこになったりしていたのです。
必要最低限の外出や、会話もしませんでした。
本当に、「何をしているのか?」というような状態が続いていました。
多分、精神状態もちょっと----。
毎日のように、「夢」をみます。いろんな夢を。
さすがに、ここに書くのははばかれますが。
これではいけないと、気分転換にしばらくぶりで、友達に携帯のメールで連絡を取ってみました。
たまにメールでやりとりすることはあるのですが、以前のように会って話をするということは、入院時にお見舞いにきてもらってから一度もありません。
自分でも、「もう少し歩けるようになってからにしよう」とか思っているうちに一年がたとうとしています。
でも、そんな些細なことでも気分がはれて、また新たにやる気を取り戻しました。
てはじめに、しばらくぶりでリハビリの計画を見直すことにします。
「脳と脳細胞」について色々な情報や諸先輩たちの話・体験から、絶対にある程度は
回復するということを再確認することからはじめました。
専門的な話はさておき、脳の機能は代用を可能にし「再構築を形成する」ということです。
そして、それを可能にするのは「現在のところリハビリによる運動での刺激しかない」ということです
日中、人前に出るのはまだなかなか慣れません。
カッコつけてる状況ではないんだとわかっていても、病院でのリハビリと違って回りは健常者ばかり。ついつい、こもりがちになってしまいます。
二歳ぐらいの子供にも、80位のお年寄りにもまだ追い越されてしまいます。
まあ、まだ一歳だからしかたがないか。(発病してから) (笑)
冬にならないうちに(北海道の冬は雪でなんでもなくても転ばないで歩くのに気を使う)、もう少しましに歩けるようになるために練習にはげむことにします。

(2002年7月16日)
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