脳出血による障害の手記
「もういちど 歩き出そう」

はじめに

2001年7月17日脳出血で倒れ12月5日退院するまでの約半年に及ぶ入院生活とその間に感じたこと・考えたこと・そしてこれからのこと・出会った人など思い出すままに記録にのこしていくことにします。どんな話になるかどこまで続くかわかりませんが、脳卒中にかかった人の大部分は一度は「死ぬことを考える」といいますが、この手記が読む人にとってなんらかのプラスになればとおもいます。随時UPしていきますが、感じたこと・意見・体験などなんでもけっこうですから下記のメールか掲示板に投稿いただければうれしいのですが。
(2002年2月9日)


札幌のある病院で脳卒中患者50人の障害を受け止めた状況の意識調査をおこなった結果下記のような状況だったそうです。
脳卒中にかかった患者の4割21人が障害を受け入れるようになるまで「死にたい」と考えている。そして、そのうち2人までが自殺を準備していたというショッキングな状況がわかりました。
42歳から85歳までの50人の脳卒中患者(男性31人、女性19人)で脳梗塞25人、脳出血23人、その他2人です。右片麻痺22人、左片麻痺28人。
発病時は半数以上のかたが、「実感として感じられなかった」「ただ大変なことになってしまった」「どうしたらいいのだろう」と混乱していたそうです。
そして、障害がなかなか短期でよくならないと認識したのは発病後1ヶ月以内16人、2ヶ月以内6人、3ヶ月以内3人で6ヶ月以内14人ということです。
しかし、時間が経過するに従いほとんどの人が「自分で努力しなければ」「落ち込んではいけない」「他の人を参考に」というように前向きに捕らえるようになってきたそうです。
しかし、こうした思いをどの程度素直に医療者にうちあけたのでしょうか?現在の医療は体のことは把握するが、なかなかメンタル的なところには手を付けていないのが現状ではないでしょか?
アンケートにでてこないもっと複雑な心理状態があるのではーーーー
自分もそうだった(少しずつでもその気持ちをかいていきます)
 
 第1話  脳出血で倒れて    (2002/2/9)
 第2話  第2病棟と後遺症     (2002/2/14)
 第3話  リハビリーの始まり   (2002/2/23)
 第4話  理学療法でのリハビリ (2002/3/7)
 第5話  NHKスペシャル「車いすから立ち上がれ」を見て (2002/3/19)
 第6話  作業療法でのリハビリ パート1 (2002/4/10)
 第7話  作業療法でのリハビリ パート2  (2002/4/13)
 第8話  言語療法でのリハビリ (2002/5/4)

 第9話  NHKスペシャル「奇跡の詩人」を見て (2002/6/2)
 第10話  痺れ・麻痺・痛みについて      (2002/6/3)
 第11話 移動手段について          (2002/06/19)
 第12話 気分転換         (2002/07/16)
 第13話 神経細胞が再生する  (2002/08/23)
 第14話 スーパーマンが復活する (2002/09/13)
 第15話 神経細胞が再生するパート2 (2002/09/20)
 第16話 退院して1年がたちました (2002/12/17)
 第17話 2003年のリハビリ目標 (2003/01/03) 
 第18話 階段の上り下り (2003/01/15)
 第19話 あの大川先生から電話が (2003/02/22)
  第20話 脳の神経回路は再建されるパート3 (2003/04/08)
 第21話 言語リハビリ(2003/04/29)
 第22話 高圧酸素治療について(2003/05/11)
 第23話 パワーリハビリについて(2003/06/10)
 第24話 倒れて2年が経過して!「脳梗塞を骨髄幹細胞で治療 札医大が新技術」(2003/07/07)
 第25話 リハビリとは!(2003/07/22)
 第26話 4年が経過して(2005/09/13)
 第27話 7年目の現在(2008/09/10)

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