第2話 第2病棟と後遺症
緊急入院して約1ヶ月あまりを第2病棟で過ごすことになった。(その後、リハビリー病棟に移る)
ここでは、看護婦さん・ヘルパーさんたちが非常に忙しく働きまわっているのにビックリした。そう、まるでER(救命病棟)のテレビをみているような感じでした。
なかでもナースコールがなるとちょうど火事の緊急出動がかかった消防署のように全員が患者さんのもとに走ってかけつけます。
自分も安静状態で「勝手に動いてはダメ」と言われていたので尿管カテーテルを外してからもトイレにいくときは、看護婦さんやヘルパーさんをよんでベッドから車椅子に移るとき・そして車椅子を押してトイレヘ・終わったらトイレからまたコールしてベッドまでというふうに手がかかることこのうえない状態でした。
でも、黙って勝手に動いてはいけなかった。こんな病気にかかってひどく落ち込んでいる時に、イヤな顔ひとつせず明るく働いている看護婦さん・ヘルパーさんたちがどれだけ支えになったかいうまでもありませんでした。
私の場合左脳の出血だったため右半身が麻痺してしまいました。
当時は、まず顔の右目の下から頬にかけて違和感があり鼻も右の鼻の穴の周り、唇も右半分、舌までが右半分というように驚くほど右がちょうど抜歯のときに麻酔をするような感じでヒンヤリと冷たさを感じる麻痺状態でした。
右手は、肩が抜けたような感じで指を動かすこともできませんでした。
最初の頃のリハビリーの時テニスボールをつかむことすらできず1個も持ち上げれなかったときは流石にショックでした。
右足はまだ車椅子に座ったままの状態でリハビリーもこの段階では、寝た状態で先生が足をもってマッサージや動かすことをしているだけなので自分でどういう状態かまだ把握できませんでした。これから長く苦しいリハビリーが始まることになるのですが、できなかったことができたときの喜びもまたひとしおです。
随時、エピソードを交えながらリハビリーの様子をつづっていきたいとおもっています。
(2002年2月14日) グリアTOP
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