脳出血による障害の手記 
「もういちど 歩き出そう」      

第19話  あの大川先生から電話が!

(2月18日火曜日午後5時頃)電話が鳴って出てみると、「メールをいただいた大川ですけど」と力強いしっかりとした感じの女性の声が。なんと、以前NHKスペシャルの「車いすからたちあがれ」という番組を見て感想を書かしていただいた国立長寿医療研究センターの大川部長さんでした。
簡単に経緯を説明しますと、この手記をごらんいただいた方たちから時々メールで感想や質問をいただいていました。
その中で第5話 NHKスペシャル「車いすから立ち上がれ」をみて の中で兵庫県公立八鹿病院でとりいれた大川先生が提唱しているリハビリを現在、全国12箇所の病院でとりいれているということを紹介しました。全国何人もの方からメールをいただき「12箇所の医療機関の所在地と名前がわからないでしょうか?」という内容でした。わたしも、色々調べてみたのですがなかなかわからず、また新しい治療法が確立されたわけでもないので過度の期待感をもって勘違いをしては、という気持ちもありました。しかし、最近またメールをいただいて考えてみました。色々な面でリスクをもちながらも積極的に新しい試みに向かっている医療機関なら患者さんも新しい目標に向かって歩き出す手助けになるのではないかと。国立長寿医療研究センターのホームページに記載されているメールアドレスではなぜか送信できなかったため失礼ながら兵庫県公立八鹿病院の方にメールをおくらせてもらいました。大変恐縮ながら副院長の昭道 濟先生からメールをいただきました。残念ながらさちらでも12箇所の医療機関については情報を持っていませんでした。しかし、国立長寿医療研究センターの連絡先メールアドレスを教えていただきました。さっそく、連絡をいれさせていただいたところ早速、担当の方から「もう少し詳しい内容を知らせていただきたい」というメールをいただきました。それで、これまでの経過や自分の意見などをメールで送らせていただきました。
その結果が初めの電話だったわけです。
大川先生のお話は「あの放送以来、昨年4月の保険改正なども手伝って全国でも多くの医療機関が新しい取り組みをはじめています。また、リハビリは毎日続くものですから住まいの近くの医療機関が望ましく、患者さんが遠慮せずにもっと積極的に自分の希望や意見をはっきり担当の医師や療法師に話しをし相談しながら進めていくことが大切です。」ということでした。
また、「そういった内容をホームページやメールでも是非伝えてください。」ともいわれました。
確かに、落ち込んだり逆にイライラして人にむやみにあたったり、なかなか冷静にリハビリに取り組むのは大変です。
しかし、誰のことでもなく自分のことなのです。目標を持って少しずつでも進んでいきましょう。
できなかったことや無理だと思っていたことができるようになったり、数値で変化がわかったりすることは大きな励みになります。家族・友人・医師や療法師の先生からの刺激や影響をいい方向に向けて、「今日よりは、明日!」でいきましょう。 
 


(2003年02月22日)
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