第5話 NHKスペシャル「車いすから立ち上がれ」をみて
NHKスペシャル「車いすから立ち上がれ」を見て第5回
兵庫県公立八鹿病院での国立長寿医療研究センター部長、大川弥生医師によるリハビリ革命(3月19日)
2002年2月24日日曜日、NHKスペシャルの「車いすから立ち上がれ」-脳卒中リハビリ革命-を見ていろいろと考えさせられました。兵庫県の公立八鹿病院では国立長寿医療研究センターの研究部長の大川弥生医師を呼んで従来の車いす中心とした生活のリハビリー方法からできるだけ車いすを使わずに日常生活を過ごす方法を実践する新しいリハビリを導入しはじめました。
短い時間でしかもTVということで放送に大きな限界があったと思いますが、それでも人手の問題・勤務時間の問題・危険の問題など多くの問題事項があったのがかいまみれました。
療法士の方たちと大川先生とのやりとりを見ていて実際の現場での難しさ、けれど自信を持って言い切る大川先生の姿勢には感動さえおぼえたものです。
大川先生ほど本来何をすべきか・何故リハビリをするのか理解が不十分でないかとすらおもえるのです。
しかし、歩き始めた患者さんの喜びの声を聞き本来持っていたセラピスト(療法士)としての仕事のやりがいを再認識したセラピストの方たちや看護婦さん・ヘルパーの人達。
ADL(Activities of daily living 日常生活行為)、ASL(Activities of social
life 社会生活行為)をしていくには1日に8000歩の歩行が必要だが、従来のリハビリだと退院するまでにあるけるようになった人達は5.7%、脱「車いす」のリハビリでは80%と大きく差があらわれています。
こんなに違うんですよ。
私もしばらくの間はリハビリ室までは「車いす」、そしてリハビリ室でのトレーニングが終わったあとはまた看護婦さんやヘルパーさんのお世話になるという状況でした。
ただ、何度か面接をおこない自分の退院目標のレベルについて療法士の先生と話をおこなっていましたし人によっては家庭環境を確認し各種の相談にのっていたりしていました。
しかし、TVでまず「車いす」を倉庫にかたずける様子が映し出されるのを見たときは、まさに「目からうろこ」でした。
もちろん、「車いす」を全否定しているわけではありませんが、「自分の足で歩く」を基本としたリハビリの考え方はあたりまえですが、実際は行われていず、しかもそれが普通にうけとめられているのです。
いま、大川先生の提唱しているリハビリーを全国12の病院でとりいれているそうですが、もっと多くの医療機関で是非検討して取り入れて欲しいものだとおもいました。
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(2002年3月19日) グリアTOP
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