脳出血による障害の手記 
「もういちど 歩き出そう」      

第14話 スーパーマンが復活する !

今回また驚きと希望のニュースがながれてきました。
7年前に落馬事故により脊髄損傷のケガをうけ重度の障害をうけたスーパーマンの主演俳優クリストファー・リーブさんが体の一部ですが動くようになったとのことです。
電気刺激とリハビリにより前回13話で書いたように神経系が再構築を始めたのです。
以下に、抜粋の記事を引用しました。
A)
7年前の落馬事故で全身まひになった映画「スーパーマン」の主演俳優クリストファー・リーブさん(49)が、体の一部を動かせるようになった。深刻な脊髄(せきずい)損傷の後遺症が、2年以上たってから改善するのは極めて珍しく、近く米学会誌で症例報告される。リーブさんは95年5月、落馬して首を骨折。脊髄が傷ついて首から下の運動機能が失われ、車いすと人工呼吸器から離れられなくなった。皮膚の感覚もなくなった。 米ワシントン大(セントルイス)などのチームは99年からリーブさんの体に電気刺激を与え、手足を動かす実験的なリハビリを開始。翌年、指を動かせるようになり、腕や脚の筋肉も徐々に意思に従うようになった。 いまでは運動機能の20%が回復し、手足の一部を動かせる。1時間程度なら人工呼吸器から離れることも可能だ。皮膚の感覚は全身の65%で戻っているという。 損傷を免れた脊髄の神経細胞が、脳と筋肉、皮膚を結ぶ連絡網を新たに築いたらしい。同大のジョン・マクドナルド助教授(脳神経外科)は「多くの患者に施して効果を確かめる必要がある」として、このリハビリ手法による大規模な臨床試験を計画している

B)
首から下が麻痺したC・リーブの指が動いた!!7年前に落馬事故で首から下が麻痺した“スーパーマン”こと、俳優クリストファー・リーブ(49)は「いつか歩ける日がやってくる」と信じ、不屈の精神でリハビリを続けた。そして今、奇跡的回復とまではいかないが、両足の指と左手の指が動くまで回復したという。
ショックから立ちなおったリーブは前向きに生きることに決め、リハビリに打ちこんだ
 “スーパーマン”で知られたクリストファー・リーブが1995年、バージニア州で落馬事故に遭い、第一・第二頸髄を損傷し、首から下が麻痺した。このニュースはショックをもって大きく報じられた。 サラブレッドの馬が3フィート(91センチ)のフェンスの前でジャンプ寸前に突然、止まり、リーブは体が前に投げ出され、頭から地面に突っ込んだのだ。 当時、医師らはリーブが呼吸・運動麻痺を起こしており、「彼は自力で呼吸することも、運動能力を回復することもないだろう」と予言していた。 リーブはしばらくショック状態にあったが、妻で女優のデイナさん(41)の献身的な愛に支えられ、ショックから立ちなおり、いつか治療方法が見つかることを信じ、前向きに生きようと決めた。「今、指を動かすことができ、ピンで刺したのを体の大部分が感じることができる」とスポークスマン APによると、リーブは過去3年間、主治医のジョン・マクドナルド医師が作り出した回復プログラムを通して治療を受けてきた。治療は電気で筋肉を刺激し、反復運動を組み合わせたものだ。 米の「ピープル」誌によると、リーブ家のスポークスマンのウエスリー・コムスさんは「ニューヨーク・ポスト」紙にリーブの回復状態を語った。 リハビリの結果、奇跡的な回復とまではいかないが、リーブは今、両足の指と左手の指を動かすことができ、ピンで刺されたのを体の大部分が感じることができるという。 リーブはまた右手を90度の角度で上げることができ、人工呼吸装置なしで自力で90分間、呼吸(横隔膜呼吸)をすることができ、熱いのと冷たい温感が分かるようになった。また、テーブルの端にすこし前かがみだが、30分間、座ることができるようになった。 そして、妻デイナさんと10歳になる息子ウィルさんがハグするのを感じることができるという。「重症の損傷を受け、初期の段階で回復できなかった人で、彼のように運動と感覚の機能を回復した人はいない」と主治医 米セントルイスにあるワシントン大学医学部の脊髄損傷プログラム責任者でリーブの主治医のジョン・マクドナルド医師は彼の回復についてこう語っている。 「クリスのように重症の損傷を受け、初期の段階で回復できなかった人で、彼のように運動と感覚の機能を回復した人はいません」 「いつか歩けるようになるか?」という質問に「彼はいくらか回復しているのだから、歩ける可能性も出てきた」とマクドナルド医師。年間の治療・医療費は40万ドルで、3つの健康保健は2005年に切れる 悲劇の事故から7年。リーブは50歳になるまで歩けるようになりたいと言っていたが、今月25日、50歳の誕生日を迎える。「体が前のように動かなくても、心と精神は衰えていません」。 リーブの治療と医療費は年間40万ドル(4794万円)だ。3つの健康保健はそれぞれ支払いの上限が100万ドルで、2005年に切れる。世界中の四肢が麻痺した人たちに大きな希望と勇気を与えてくれた彼のリハビリ記録のドキュメンタリーは9月18日、米のABC局で放映される。

この記事はいっそう自分に大きな刺激になり、是非保存し他の方たちにも見てもらいたいと思い保存版にしました。


(2002年9月13日)


(2003年3月16日)

リーブさんが手術により人工呼吸装置なしで呼吸が可能になりました!

米オハイオ州クレーブランド(AP) 映画「スーパーマン」の主演で知られ、落馬事故で体がまひ状態になっている米俳優、クリストファー・リーブさん(50)が2月28日、装置の付着なしに呼吸が可能となるよう、横隔膜に電極を埋め込む手術を受けた。
  手術を施したワシントン大学病院の関係者は13日、声明を発表し、術後の経過は良好だと述べた。
リーブさんは1995年の事故で首から下の部分がまひ状態にあり、人工呼吸装置がなければ自身の力で10分以上、呼吸することは出来なかった。しかし、今回の手術を受け、今後は2時間の間の自力呼吸が実現した。
  また、リーブさんはこれまで話すことが出来たが、今回の手術でより楽な状態での会話が可能になるという。
  手術は横隔膜に電極を埋め込み、体外に設置した装置から電極に1分間12回の割合で刺激を送るようにしたもの。刺激により横隔膜が収縮すると、肺に空気が送り込まれるようになり、刺激が送られないときは、横隔膜は緩和して空気が体外に排出されるような仕組みになっているという。
  リーブさんは手術後、身体の不自由な人が目指す最も重要な目的として「自立」を挙げ、「今回の手術は大きな前進となる」などと述べた。

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