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2013年度9月-12月、ニュース


 
国内2例目の心肺同時移植、30代女性から20代女性へ
大阪大病院(大阪府吹田市)は23日、愛知県内で脳死と判定された30代の女性が提供した心臓と肺を、1人の患者に同時に移植する手術を行ったと発表した。日本臓器移植ネットワークによると、国内での心肺同時移植は2009年以来で、2例目。移植を受けたのは、心筋が硬くなって血液を流しにくくなる拘束型心筋症によって肺の機能も著しく落ちた20代の女性。阪大病院によると、手術は23日午前6時8分に始まり、午後2時50分に終わった。容体は安定しているという。心肺同時移植を希望している登録患者は、今回移植を受けた女性を含め、12月2日現在で5人という。   (2013/12/24)  
  社会保障費、初の30兆円超
政府は19日、2014年度予算案の概要を固めた。高齢化に伴う年金や医療費の自然増に加え、少子化対策で子育て支援も拡充し、社会保障関係費が初めて30兆円を突破する。公共事業費や防衛費も増えて、一般会計総額は過去最大の96兆円台前半に達する見込みだ。社会保障費は13年度当初(29兆1千億円)より1兆円以上増える見通しだ。消費税増税分を財源に、子育て支援策として約3千億円を使う。学童保育の充実に330億円を計上、保育施設の整備事業も盛り込む。雇用分野では女性や若者の就労支援を強化し、転職を支援した企業に支給する「労働移動支援助成金」は300億円を確保する。  (2013/12/22) 

 
町立松前病院が危機回避へ
松前町立松前病院(100床)の前事務局長の雇用継続を求め、院長側と町側が対立していた問題で、石山英雄町長は19日、病院を訪れ木村真司院長に謝罪し、辞表撤回を申し入れ木村院長は来年3月末に退任するとした辞職願を保留した。町側は17、18日の町議会で、前事務局長の再雇用に道を開くための条例案を可決。議場で石山町長と斉藤勝議長が木村院長と町民に対して謝罪の言葉を述べた。また、病院の独立行政法人化を検討し、経営の自主性を強化するための調査費を一般会計補正予算に計上した。  (2013/12/22) 
  診療報酬0.1%増で国民負担420億円増
政府は6年ぶりの診療報酬マイナス改定も視野に入れていたが、土壇場になって日本医師会や自民党の巻き返しを受け、来年4月から0.1%引き上げることになり、税や保険料など420億円の国民負担増にはねかえる。 (2013/12/21) 
  薬価1.4%程度引き下げ 医療費6000億円強削
厚生労働省は6日の中央社会保険医療協議会で、医薬品の公定価格(薬価)が、9月時点で実勢価格に比べ平均8.2%高いとの調査結果を明らかにした。薬価は実勢価格に合わせて引き下げるため、2014年度の診療報酬改定では、薬価部分で1.4%程度引き下げる見通しとなった。金額で6000億円強の削減となる。    (2013/12/16) 


 
熊本大学で世界初の、IPSから腎臓組織作成
熊本大の西中村隆一教授の研究チームが人工多能性幹細胞(iPS細胞)から、「糸球体」などの立体的でヒトの体内にあるのと同じように尿を作り出せる構造をもった腎臓の組織を作ることに世界で初めて成功しました。研究チームによると、血液から老廃物をこし取り尿を作る腎臓のうち、老廃物をこし取る糸球体と、体に必要な成分を再び吸収する「尿細管」の作製に成功した。組織の大きさは約2ミリ。尿を作る機能は確認できないが、組織の形が再現され、腎臓特有のたんぱく質が作り出されているという。iPS細胞にアクチビン」というたんぱく質など5種類の物質が関わっていることを突き止めました。iPS細胞を下半身のもとになる体軸幹細胞にした上で、腎臓の細胞になる前の前駆細胞を経て、腎臓組織に変えた。腎臓は機能が悪化すると回復が難しく、人工透析や移植が必要になる。透析は患者の負担が大きく、移植は提供者が不足しているため再生医療に期待がかかるが、腎臓は構造が複雑で他の臓器よりさらに作製が難しいとされています。   (2013/12/13) 

 
脳死男子から10代女性へ中国・四国地域初の心臓移植
中四国地方で初めてとなる心臓移植手術が7日、岡山大病院(岡山市北区鹿田町)で行われた。佐野俊二心臓血管外科教授の執刀で、長崎県の病院で脳死と判定された10歳以上15歳未満の男子の心臓を拡張型心筋症の10代女性患者=中国地方在住=に移植。手術開始から約3時間20分後に無事終了した。患者の容体は安定しており、2~3カ月で退院できるという。患者は2010年、心臓の筋肉が伸びてポンプ機能が落ちてしまう拡張型心筋症と診断された。移植以外に救命法はなく、11年に日本臓器移植ネットワークに登録していた。ドナーは長崎医療センター(長崎県大村市)に心肺停止による低酸素脳症で入院、6日に脳死と判定された。10年の臓器移植法改正で、本人が拒否していなければ家族の承諾で脳死判定と臓器提供が可能となり、15歳以上という年齢制限も撤廃された。少年が「看護師になって人を助けたい」という夢を持っていたため、家族が決断したという。15歳未満の脳死判定は国内4例目。岡山大病院の患者が15歳未満の子どもから脳死臓器の提供を受けるのは初めて。          (2013/12/10)  
 
 
70~74歳対象、四月から医療費2割負担へ
法改正で2008年度から2割に引き上げることが決まっていたが、歴代政権は高齢者の反発を避けるため、特例で原則1割に据え置かれてきた70~74歳の医療費窓口負担について、安倍政権は、来年4月から順次、2割に引き上げる方向で最終調整に入った。医療財政が厳しいため、6年間続く特例を打ち切ることにより、年約2千億円の税金が穴埋めに使われていた特例廃止を来月上旬にまとめる経済政策に方針を明記する見通し。  (2013/12/01) 

道内でインフル流行の兆し、手洗い・予防接種を!
道感染症情報センター(札幌)によると、11月18~24日の道内の1医療機関当たりの平均患者数は全国平均の4倍以上となる1・29人で、今年も流行の兆しを見せ始めています。今季のインフルエンザワクチンはA香港型、H1N1型、B型の3種混合。接種効果が表れるまで3週間ほどかかることから、「特に基礎疾患がある人や高齢者ら重篤化する恐れのある人は、流行が本格化する前に接種を」ということでワクチン接種や手洗い・うがいなどの予防策を呼びかけています。 (2013/11/30)  
  難病医療費の助成見直し、2割に自己負担引き下げへ
難病対策の医療費助成について厚生労働省は29日、患者の医療費の自己負担割合を現行の3割から2割に軽減した上で、対象者を一定の症状より重い患者に限定し、所得に応じて負担を求める新制度案を難病対策委員会に提案した。
 医療費が全額支給されていた重症患者にも負担を求める一方、負担の上限は月額4万4400円となる。来年の通常国会へ法案を提出し、一部の疾患を対象に2015年1月の施行を目指す。
 助成の対象となる疾患は現行の56から300以上に拡大させる方向で検討している。
  (2013/11/21) 
 
札幌高裁、過労自殺に5800万賠償命令
函館新都市病院(函館市)の臨床検査技師だった女性、当時(22)が自殺したのは過労によるうつ病が原因だとして、女性の両親が病院を経営する医療法人雄心会(函館)に約9400万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が21日、札幌高裁であった。岡本岳裁判長は請求を棄却した一審判決を変更し、雄心会に約5800万円の支払いを命じた。判決によると、女性は2009年4月から同病院に勤務していたが、半年後の同年10月に自殺。自殺直前の1カ月間は、新たに超音波検査の技法を習得するための自習時間を含め、時間外労働が96時間に達した。 (2013/11/21) 

 
カプセル内視鏡の大腸がん検査が1月から保険適用
大腸がんは、がんの死因の上位だが、「恥ずかしい」「怖い」などの理由で検診の受診率が低いため、発見が遅れる傾向があります。「飲むだけ」のカプセル内視鏡で大腸のがんを探す検査が、来年1月から公的医療保険の対象になることで、少しでも受信に対する抵抗感が減って、早期発見につながることが期待されます。検査は、長さ3・1センチ、直径1・1センチのカプセル型の内視鏡をのみ込む。2台の小型カメラとLEDライト、バッテリーが内蔵されており、1秒間に最大35枚の画像が撮影できる。データは随時、受診者が肩から提げたレコーダーに送信される。数時間後、カプセルは便として排泄(はいせつ)される。カプセル内視鏡は、小腸用が07年に保険適用されている。大腸用は7月に国が製造販売を承認。厚生労働省の中央社会保険医療協議会が今月6日、来年1月からの保険適用をスピード承認した。カプセルの価格は8万3100円。ここに検査費用が加わり、3割負担なら1回3万円程度で受けられる見通し。ただ、従来の内視鏡と違い、検査中に病変が見つかってもその場で治療できない弱点もある。精度もやや劣るなどの点があることも考慮しておくことが大切です。 (2013/11/21) 大腸用カプセル内視鏡 
  道内初、大腸用飲むカプセル導入 製鉄記念室蘭病院
来年1月から保険適用になる「大腸用飲むカプセル」が、室蘭市の製鉄記念室蘭病院で導入され12月から運用が開始されるようです。 (2013/11/21) 
 
厚労省案、医療費抑制へ後発薬を新薬の半値に
厚生労働省は特許が切れた新薬と同じ有効成分を使って作る「後発医薬品」の公定価格を、初めて発売される後発薬の価格を、新薬の7割とする現行水準から5割程度に引き下げる案を検討しており、2014年度からの適用を目指す。発売済みの後発薬の薬価も見直す。同じ新薬に対し複数のメーカーが発売した後発薬は、仕入れ値に合わせて価格帯がバラついていた。処方箋を書く立場の医師から批判が多いため、厚労省は後発薬の価格帯を2つ程度にまとめる案を示した。今後、厚労相の諮問機関で検討を進め、来年2月までに取りまとめる。欧米では数量ベースで6~7割のシェアだが、日本では後発薬の利用が進まず、今年3月末では約25%にとどまった。厚労省は18年3月末にシェア60%以上を目指す方針だ。後発薬の普及で、26年3月末までに年約1兆円の医療費の削減効果を見込む。   (2013/11/19) 
 
お産事故の補償拡大へ 体重1400g・31週以上対象
お産の事故で重い脳性まひになった赤ちゃんに補償金を支払う「産科医療補償制度」の見直しを議論してきた日本医療機能評価機構の運営委員会は13日、現在は、体重2千グラム以上で33週以上が対象。赤ちゃんが小さく生まれるほど脳性まひの発生率が高く事故との区別がつきにくかったが、医療技術の進歩でその割合が減ったことなどから、対象を拡大し、原則体重1400グラム以上で31週以上に生まれた赤ちゃんとする素案をまとめた。厚生労働省の審議会で最終的に決め、2015年から実施する予定。赤ちゃんの低酸素状態などをもとに個別に審査する対象は、これまで通り28週以上とする。支払額も、600万円の一時金と、年120万円を20年間の計3千万円のまま変更しない。   (2013/11/17) 
 
2011年度、医療費過去最大の38.5兆円
2011年度に使われた医療費(確定値)は、過去5年連続で増え、前年度より3・1%多い過去最高の38兆5850億円だったと厚生労働省が発表しました。発表されたのは「国民医療費」。公的な医療保険が使われた費用の総額に当たる。保険外の自由診療分などは含まない。  (2013/11/17) 
 
歩く習慣を身につけましょう
札幌ももう少しで雪景色に覆われる季節がやってきました。普段でも運動不足の傾向にあるのに、ますます拍車がかかりそうです。歩くことの効用は、驚くほど大きいということで、これを機会にこの冬は、ウオーキングで「四国88箇所お遍路巡り」にチャレンジしてみます。(もちろん、本当にお遍路に行くわけではなく、万歩計でですけどね)歩くことによって体にいいとされることをあげてみます。
腰痛や膝痛
骨粗しょう症
生活習慣病
認知症
うつ病
不眠症
心不全
膠原病
アトピー性皮膚炎
線維筋痛症
片頭痛
便秘症
……などなど、たくさんあります。それに、毎日上手に歩くことは簡単そうで意外に難しいんです。
運動靴をはいて、両手にものを持たずに手を大きく振って歩くことが大切。
できれば、前だけでなく、後ろにも振ること。できるだけ背筋を伸ばして、カカトから着地する。
おヘソから前に進む感じで、胸を張る。
頭のテッペンから糸で上に引っ張られている感じで。ジムにお金をかけて、行かないより1円のお金もかからず、元気になれます。
  (2013/11/12) 
  札幌市審議会 児童心療センター、市立病院に統合を
札幌市児童心療センターの常勤医4人が昨年度末に一斉退職した問題で、市精神保健福祉審議会(会長=斎藤利和・札幌医科大教授)は「センター機能を市立札幌病院に統合し、現在地に児童精神科外来を設け、主に発達障害の専門治療を行う」などとした答申書を上田文雄市長に手渡しました。 (2013/11/07) 
 
札医大で膵臓がん患者に治験
札幌医科大は5日、膵臓がんが進行した患者にペプチド(アミノ酸化合物)ワクチンを投与する治験を始めたと発表した。消化器がん患者を対象に安全性を確認したことを踏まえた。有効性が証明されれば国内の製薬会社が実用化に向けた治験に着手する。治験は札幌医科大が発見した「サバイビン2B」と呼ばれるペプチドワクチンを皮下注射するグループ、インターフェロンと併用するグループ、どちらも使用しないグループに分け、有効性を比較する。札幌医科大付属病院と東京大医科学研究所付属病院で実施され、患者71人を対象にする。期間は10月からの2年間。 (2013/11/07) 

 
薬ネット販売、一部規制で法改正
政府は6日、一般用医薬品(大衆薬)のインターネット販売の新ルールで、医療用から転用された市販直後品は安全性評価のため原則3年間、ネット販売を認めないと発表した。評価終了後に解禁する。劇薬5品目はネット販売を禁じる。薬事法改正案を来週中にも閣議決定して臨時国会に提出する方針で、新ルールの来春適用を目指す。薬のネット販売は厚労省が省令で禁止していたが、ネット通販大手ケンコーコムなどが起こした訴訟で今年1月、最高裁判決が同省令を違法と判断。ルールがないまま、市販直後品も含めてネット販売が拡大している。市販直後品はアレルギー専用鼻炎薬アレグラFXや解熱鎮痛薬ロキソニンS、発毛剤リアップX5など売れ筋のものなど現在23品目あり、厚労省は原則4年の安全性評価期間を同3年に短縮するが、来春に新ルールが適用されると、アレグラFXをはじめ23品目の半数程度が一時的にネットで売れなくなり、薬剤師による店頭での対面販売に限定される。ネット販売が禁止される劇薬は、性機能障害改善薬ガラナポーンやハンビロンなど5品目。田村憲久厚生労働相は「安全性の確保が重要だ」と述べ、薬害などが起きないよう体制整備に万全を期す考えを示したが、IT業界が中心の新経済連盟の代表理事、三木谷浩史楽天社長は「科学的な議論なく規制するのは違憲で、甚だ遺憾。断固とした反対を表明する」と批判。 (2013/11/07) 
 
冬支度、ワクチン接種の季節
冬支度のひとつであるワクチン接種の季節になりました、私も先週末にいち早くワクチン接種を済ませました。インフルエンザは、インフルエンザウィルスの遺伝子が変化しやすく、92%くらい遺伝子が変化してしまうと、以前にかかったときの免疫が効かなくなってしまうために毎年ワクチン接種を受ける必要があります。金額は、医療機関によって若干の違いがありますが、札幌で1回2000円から2500円前後のようです。各市町村で補助が違いますのでご確認ください。例年のようにワクチンが品不足になることが予想されますので早めに受けたほうがいいでしょう。   (2013/11/03) 
  


最先端の再生医療シンポジウム感想
京都大学の山中教授もノーベル賞受賞で知られるiPS細胞など再生医療に関心が寄せられていますが、再生医療への理解を市民にもより理解もらおうと、道内で最先端の技術を開発している研究者が成果を報告するシンポジウムが道の主催で10月29日(火曜日)13:30~16:50札幌グランドホテル グランドホール西 別館2階で200人以上の市民が参加し開かれました。再生医療の実用化の支援などを行う機関の責任者を務める京都大学の名誉教授で公益財団法人 先端医療振興財団 臨床研究情報センター長の福島雅典氏が「わが国におけるイノベーション創出の現状と強化策ー再生医療革命の実相」という演題で基調講演を行い「再生医療というと、現在、iPS細胞にばかり、注目が集まっているが、さまざまな技術の開発も進んでいて、特に北海道では神経や血に変わる幹細胞の研究が進み、大きな期待が寄せられている」と指摘。続いて、道内の4人の研究者が発表。
札幌医科大学の本望修教授は「脳梗塞の再生医療」という演題で、脳梗塞の後遺症がある患者を、本人の骨髄から取り出した幹細胞を使って治療する技術を報告。
脳梗塞に対する再生医療の治験に参加ご希望の患者さんへ

北海道大学病院の脳神経外科助教授の七戸秀夫氏は、「iPS細胞を使ったもやもや病の病因研究」という演題で発表、旭川医科大学心血管再生先端医療開発講座特任教授の川辺淳一氏は、「生命の『母なる海』毛細血管の話ー組織再生、そしてアンチエージングにむけて」と題した発表。札幌医科大学医学部整形外科学講座 教授の山下敏彦氏が、「脊髄再生医療ー脊損患者さんの機能回復をめざして」という演題でそれぞれ最新の状況を発表いただきました。

以下のNHKニュースwebでもアップされていましたので、
ご参考までにお知らせさせてただきます。
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20131029/4795641.html

 (2013/10/31) 
  難病医療費、自己負担引き下げへ 2割に
難病対策の医療費助成について厚生労働省は29日、患者の医療費の自己負担割合を現行の3割から2割に軽減した上で、対象者を一定の症状より重い患者に限定し、所得に応じて負担を求める新制度案を難病対策委員会に提案した。難病対策の医療費助成について厚生労働省は29日、患者の医療費の自己負担割合を現行の3割から2割に軽減した上で、対象者を一定の症状より重い患者に限定し、所得に応じて負担を求める新制度案を難病対策委員会に提案した。医療費が全額支給されていた重症患者にも負担を求める一方、負担の上限は月額4万4400円となる。来年の通常国会へ法案を提出し、一部の疾患を対象に2015年1月の施行を目指す。助成の対象となる疾患は現行の56から300以上に拡大させる方向で検討している。助成の対象となる疾患は現行の56から300以上に拡大させる方向で検討している。 (2013/10/31 
 
社会医療法人・孝仁会(釧路)札幌に進出
道東の留萌、札幌、中標津、羅臼などで計8病院・診療所を運営する社会医療法人・孝仁会(釧路市愛国、斎藤孝次理事長)は、札幌市西区で2016年春をめどに大規模病院を開業すると決めた。道内の地方の医療機関が恒常的な医師不足に悩まされる中、孝仁会は比較的医師が多い札幌市で開業して医師を確保し、運営する医療機関に定期的に派遣することで医師不足の解消を目指す。新病院は札幌市西区宮の沢の東洋水産札幌工場跡地約1万1000平方メートルに建設する予定で、9月26日に用地の売買契約を済ませた。250床以上の規模とし、14年末までの着工を目指す。診療科目は未定だが、複数の診療科を備えた総合的な病院を目指すという。新病院は札幌市西区宮の沢の東洋水産札幌工場跡地約1万1000平方メートルに建設する予定で、9月26日に用地の売買契約を済ませた。250床以上の規模とし、14年末までの着工を目指す。診療科目は未定だが、複数の診療科を備えた総合的な病院を目指すという。札幌市は、既存の病床数が道の医療計画で定められた基準を上回る「オーバーベッド」の状態で、病院の新規開業は事実上、困難な状態にあるため、孝仁会の斎藤理事長は今月15日、医療法人・札幌第一病院(札幌市西区二十四軒)の理事長に就任、今後、同法人との合併を念頭に置いて病床数の課題の解決にあたるものと考えられます。   (2013/10/25) 
 
 
脳梗塞、幹細胞使い治療 神戸の病院が臨床試験
重症の脳梗塞患者に、自身の骨髄の細胞からとり出した造血幹細胞を投与し、傷んだ脳神経を修復する臨床試験に、先端医療センター病院再生医療研究部(神戸市)が取り組んでいる。田口明彦(たぐち・あきひこ)部長らは、サルなどに造血幹細胞を投与し、脳梗塞を起こした部位に新たに血管が作られ、病状が良くなるのを確認。臨床試験はこの結果を踏まえ、厚生労働省の認可を得て2009年に始めた。対象は、心臓にできた血の小さな塊「血栓」が血流に乗り、脳の血管を詰まらせた重度の心原性脳梗塞の男女12人。57~75歳で、いずれも半身にまひがあり、失語症や意識障害のある人もいた。発症から7~10日後に骨髄細胞を採取し、そこから造血幹細胞をとり出して静脈に投与し、半年間経過を観察した。すると、自力で歩けるようになった人や、食事で魚の骨を取るなど細かい手作業ができるようになったケースもあったという。脳梗塞は詰まった血栓を溶かす治療が有効とされるが、発症から4時間半以内でないと効果が望めない。今回の手法は、発症から1週間以上後でも有効な可能性がある。これまで副作用は見られず、造血幹細胞の詳しい機能や安全性、通常のリハビリの影響などを分析中だ。  (2013/10/21) 
  国内初の脳死膵島移植を実施 京大病院
京都大病院は18日、脳死になった人の膵臓(すいぞう)からインスリンを分泌する膵島(すいとう)を取り出して重い糖尿病患者に移植する手術を13日に実施した、と発表した。経過は良好で、移植した膵島がインスリンを作っていることを確かめたという。これまで心停止した人などからの膵島移植は全国で19人の患者に実施されているが、脳死者からは国内で初めて。移植を受けたのは、血糖値を調節するインスリンを膵島で作れなくなった1型糖尿病の50代男性。22歳で発病し、インスリン注射で治療をしていたが、低血糖発作を繰り返していた。提供者はくも膜下出血で11日に脳死と判定された北陸地方の60代女性。血管の状態に問題があり膵臓は移植に適さなかったが、膵島には問題がなかった。 (2013/10/21) 
  北斗病院、ロシアと医療連携本格化 初の患者受け入れ
北斗病院(帯広市)は今月末をメドにロシア極東から患者を受け入れる。同病院を運営する社会医療法人北斗(同)が5月末にウラジオストク郊外に開設した画像診断センターと連携。ロシアで診断し、帯広で治療する第1号のケースとなる。受け入れるのは、腰痛を訴えているロシア人男性患者です。  (2013/10/21) 
  
町立松前病院 医師10人中6人辞職の意向
松前町の町立松前病院の木村真司院長(49)(木村院長は05年11月に同院の院長に就任し、08年から内科や整形外科といった診療科の枠を超えて患者を診る「全科診療医(家庭医、総合医)」制度を導入して注目を集めていた)ら医師6人が2014年3月末で辞職する意向であることが10日、分かった。同病院の前事務局長の人事を巡り、町・町議会と医師側の意見対立が先鋭化したことが原因。木村院長は今年3月末で定年退職となった前事務局長の雇用継続を求めて町や町議会と対立。道が仲裁役となり、石山英雄町長と木村院長との間で前事務局長を「経営アドバイザー」として雇用することなどを柱とした条例改正を行う内容の覚書が4月に交わされた。しかし、6月定例町議会で条例改正案は否決され、前事務局長はいったんは臨時職員として再任用されたが、9月末に6か月の任期切れによって退職した。木村院長は「覚書すら十分に履行されなかった」と、9月27日に石山町長に年度末で辞職することを伝え、10日までに副院長や内科部長ら医師5人が木村院長に追随して辞職願を提出した。木村院長は「前事務局長は病院運営に欠かせない優秀な人材だった。病院運営に町や町議会から全く協力を得られない以上、ここで医療を続けられない」と話している。同病院は渡島西部の拠点病院で、現在、常勤医10人態勢となっている。このまま6医師が退職すると、来年度からの病院運営に支障が出かねない情勢だ。
道内のこのような行政と医師側とのトラブルによる、一斉辞職の話は度々起きています。ちょっと思い出すだけでも、夕張や苫小牧、札幌の札幌市児童心療センターなどが直ぐに思い出されます。患者不在のトラブル、どうにかなりませんかね。残念です。
  (2013/10/12) 
 

 
徳田虎雄理事長の声明文
声明文
 去る9月中旬の東京本部・大阪本部をはじめ各施設に対する東京地検の家宅捜索以来、一連のマスコミ報道によって徳洲会グループの患者様や職員及びご家族の皆様、あるいは取引先の皆様に多大な不安を与えております事を心よりお詫(わ)び申し上げます。
 私自身は、捜査容疑である公職選挙法違反の捜査を真摯(しんし)に受け止めて、現時点では捜査の結果を見守るためにも、捜査には全面的に協力するつもりですし、徳洲会グループの職員の皆様にも何事も隠すことなく捜査当局に協力をするようお願いしています。
 ある週刊誌は、私が今回の捜査に対して「徹底抗戦する。」と、意思表示をしたかのような記事を掲載しましたが、それは誤りです。ここに改めて否定をいたします。
 私は理事長としての責任を回避するつもりはありません。
多くの方々にご迷惑をかけている責任を取り、また、一日も早い徳洲会グループの信頼回復を願って、近日中に「医療法人徳洲会」及び「特定医療法人 沖縄徳洲会」の臨時理事会を招集し、その理事会にて理事長職を退任する所存です。また、「社会医療法人社団 木下会」「埼玉医療生活協同組合」「札幌医療生活協同組合」「医療法人 静仁会」の理事長職についても順次、退任する所存です。

 私の最後の願いは、「生命だけは平等だ」の理念の基に集まった多くの職員が、徳洲会の原点である離島・僻地(へきち)医療をはじめ全国各地で、今後も患者様中心の医療、福祉介護を実践し、徳洲会の理念の継承をしていくことであって、私個人や家族のことではありません。徳洲会グループがこの苦境を乗りこえるためには、幹部から一般職員の方まで一致団結していくことが必要だと信じています。
 今回のような事態に至った責任の所在については、いろいろなご意見があるでしょうが、基本的には理事長である徳田虎雄の責任であることは間違いないのですから、特定の個人を責めることは避けるようお願いいたします。 
  (2013/10/09)
 
  徳田虎雄理事長が退任表明 公選法違反事件受け
医療法人「徳洲会」グループの公職選挙法違反容疑事件を巡り、同会は8日、徳田虎雄理事長(75)が同会の理事長職を含むグループ6法人・組合すべての代表を退任することを明らかにした。近く理事会を開き、正式決定する。徳田氏は声明文で「理事長としての責任を回避するつもりはない。一日も早い徳洲会グループの信頼回復を願う」と退任理由を明らかにした。
東京都千代田区にある同会の東京本部で、グループを統括する一般社団法人「徳洲会」の鈴木隆夫理事長らが記者会見し、声明文を代読した。徳田氏は全身の運動神経が衰える筋萎縮性側索硬化症(ALS)で神奈川県内の病院に入院しており、姿を見せなかった。
 声明文で徳田氏は「捜査を真摯(しんし)に受け止め、全面的に協力するつもりです」と表明。その上で「今回の事態に至った責任の所在については、基本的には理事長である徳田虎雄の責任であることは間違いない。新しい執行部のもとで、徳洲会の『生命だけは平等だ』の理念と組織の発展が私の心からの願いです」と述べた。
 ただ、関係者によると、9月21日のグループ幹部らによる会議で、徳田氏は「選挙違反に当たらない」との考えを示したといい、会見で鈴木氏も「患者、職員に大きな不安や心配をかけたことに関する理事長の責任の取り方」と説明し、容疑を認めた上での引責ではないとの見解を示した。  (2013/10/09) 

 
ノーベル医学・生理学賞
去年の山中伸弥教授に続き、連続で日本人が受賞するか注目されたノーベル医学・生理学賞に6日、アメリカ人研究者、ジェームズ・ロスマン氏とランディー・シェックマン氏、そしてドイツ出身でアメリカ市民権を持つトーマス・ジュートホフ氏のら3人が選ばれました。受賞理由は、たんぱく質が細胞内でどのように運ばれるかについての研究「小胞輸送」と呼ばれる、細胞内で物質を運ぶ仕組みの解明が評価されました。この研究で免疫不全や神経疾患、そして糖尿病などの治療法の開発に役立ったとされています。授賞式は12月10日にストックホルムで開かれ、賞金800万クローナ(約1億2千万円)が3氏に贈られます。
ジェームズ・ロスマン氏 62歳。1976年、米ハーバード大で博士号。78年に米スタンフォード大に移り、細胞内膜輸送の研究を開始。米コロンビア大などを経て2008年から米エール大教授。米国籍。
ランディ・シェクマン氏 64歳。1974年、米スタンフォード大で博士号。76年に米カリフォルニア大バークリー校に移り、現在は教授。ハワード・ヒューズ医学研究所の研究者も兼任。米国籍。
トーマス・スードフ氏 57歳。1982年、独ゲッティンゲン大で博士号。米テキサス大サウスウェスタン医学センター、ハワード・ヒューズ医学研究所を経て2008年から米スタンフォード大教授。ドイツ出身。   (2013/10/08)
 
「救急安心センターさっぽろ」今日10月1日スタート
札幌市の救急医療相談窓口「救急安心センターさっぽろ」が1日正午から運用をスター卜します。「#7119」に電話すると、自分のケガや病状について緊急度の判定をしてもらい、必要に応じて救急搬送に切り替える24時間体制の仕組みです。救急度が低い場合は、助言や医療機関の紹介、高い場合は救急搬送を要請する。  (2013/10/01) 
 
ピンクリボンフェスティバル2013 オープニングナイト
10月は乳がん月間…、乳がんの早期発見・早期治療・早期診断の大切さを呼びかけます。また、ピンクリボンinSAPPOROのfacebbokページがオープンいたしました。 (2013/10/01) 
 
札幌医大病院、10月1日から臨床遺伝外来を開設
自分の病気が子供に遺伝するかや、染色体異常は2人目の子供にも現れる可能性は高いのか、いとこ同士の結婚に問題はないかなど、一般的な診察では聞きにくい遺伝に関係する相談を受ける臨床遺伝外来は、北大病院や旭川医大病院、天使病院(札幌)で既に開設されていますが、札幌医大病院でも11月1日の開設に伴い10月1日には臨床遺伝センターと臨床遺伝診療室を開設し、相談の予約受け付けを始めるということです。  ・専門外来        (2013/9/29) 
  公選法違反事件で札幌の徳洲会系病院を捜索
医療法人「徳洲会」グループの公選法違反事件で、東京地検特捜部は24日、昨年12月の衆院選で自民党の徳田毅衆院議員(42)=鹿児島2区=の選挙運動に職員を派遣していたとして、札幌市東区の札幌東徳洲会病院、同市厚別区の札幌徳洲会病院などを家宅捜索、関係者の聴取と押収した資料やパソコンの分析をしました。この事件で道内の系列病院への強制捜査が明らかになったのは初めてです。  (2013/9/28) 
 
済生会小樽病院が小樽築港旧JR跡地に移転8月1日から再開
梅ヶ丘・手宮地区から、小樽築港旧JR跡地に総事業費55億円で移転新築を進めていた済生会小樽病院が8月1日より診察を開始しています。   (2013/9/26) 
 
平成24年の道内透析患者数、1.4%増の1万4,494人
道が24年9月30日現在でまとめた透析医療の現況(回答施設の集計)によると、透析患者は前年比1.4%、201人増の1万4,494人となった。実施施設は3施設増の248施設、透析ベッド数は7床(0.1%)増の6,024床。1床当たりの患者数は2.38人から2.41人に。 (2013/9/26) 
  医師16人・歯科医師8人行政処分
厚生労働省医道審議会医道分科会は6月12日、刑事事件で有罪が確定するなどした医師、歯科医師計34人の行政処分の諮問を受け、24人(医師16人、歯科医師8人)の行政処分を答申、決定した。残り10人は、「厳重注意」となった。処分が最も重い免許取消は、男性医師1人。この医師は、覚せい剤の使用と所持の覚せい剤取締法違反の罪で、2010年3月に福岡地裁小倉支部で、懲役2年の有罪判決を受けた。同法違反で、2005年9月に執行猶予付きの判決を受け、2006年に医業停止3年の処分が出ており、免許取消処分となったのは再犯のためとみられる。医業停止3年となった医師は男性医師2人。1人は、覚せい剤取締法違反と麻薬取締法違反の罪、もう1人は、麻薬取締法違反の罪で、ともに執行猶予付きの判決を受けている。医業停止1年6カ月となった男性医師には、脂肪吸引による豊胸手術を女性に実施する際、局所麻酔薬のリドカインを過剰投与したところ、急性リドカイン中毒を発症、適切な注意や処置を怠り、低酸素脳症に起因する多臓器不全で死亡させた業務上過失致死の罪で、2012年1月に罰金100万円の判決が出ている。裁判所は(1)リドカインの過剰投与による中毒症状を医師がてんかんと判断した、(2)気管挿管に自信がなく、マスクによる呼吸管理しか実施しなかった、(3)利尿剤を投与後も容体が回復しなかったのに、集中治療を実施できる医療機関に搬送しなかった、などの事実を認定。医業停止6カ月となった男性医師は、臨床工学技士の女性に、6回にわたり、血管内のバルーンカルテルを膨らませるなどの医行為を実施させた医師法違反の罪で、2011年12月に罰金100万円の判決を受けるなどしていた。   (2013/9/24) 

  
阪大が心筋症の子ども、細胞シート貼り治療の臨床研究
筋肉から作った「細胞シート」で、重い心筋症を患う患者さんの心筋の再生を促す臨床研究大人では既に行われて効果を上げていますが、大阪大でいいよ今秋にも子供向けに行われることになりました。心筋症は、心筋が硬くなり、心機能が衰える病気。軽いうちなら薬で治療できるが、重症になると心臓を移植するしかない。心臓移植の対象となる心筋症の子どもは国内に30~40人いるが、子どもの脳死臓器提供は極端に少なく、改正臓器移植法が施行された現在でも状況の改善はなかなか見られません。このような、治療法がない子どもの重い心筋症に、新たな治療の選択肢が見込まれるものと期待されます。   (2013/9/19) 
 
丸井今井跡に小樽掖済会病院が2015年新築移転開業
小樽市中心部で旧丸井今井小樽店などが入居していた商業ビル跡地(小樽市稲穂1)に、小樽エキサイカイ病院(小樽) 新築移転し、2015年夏に開業することが分かりました。掖済会病院は本館が築40年を迎え、中心市街地での建て替えを検討していました。 (2013/9/15) 

 
岡山・総社市で診療無しの世帯に全国初の現金1万円?
岡山県総社市は11日、国民健康保険に加入し、特定健診(メタボ健診)を受診して、1年間保険診療を受けなかった世帯に現金1万円を支給すると発表しました。総社市はこれまで、1年以上保険診療を受けていない世帯にやかんやモップを贈っていたが、メタボ健診をもっと受診してもらおうと新たに現金支給を決めた。支給は2014年11月ごろで、対象は約140世帯の見込み。総社市は人口約6万8千人で約2万5千世帯。国保中央会によると、栃木県の日光市や佐野市がメタボ健診受診者に抽選で景品を贈っている。また、メタボ健診を受けて1年間保険診療を受けていない世帯に、岡山県矢掛町はギフトカタログ、愛知県豊川市は2千~5千円分の医薬品引換券を渡している。総社市の片岡聡一市長は「メタボ健診の受診率が上がり、重大疾病を予防して健康な市民が増えることを期待したい」と話している。
現金でつるような方法は如何でしょうか。もっと、別な方法を考えることが必要なのではないですか?これが、行政とは言えないと思います。
 (2013/9/10) 
 

札幌市内で手足口病の感染が拡大!
台風のように北上してきた手足口病の感染が、乳幼児を中心に札幌市内で広がっているとして、注意を呼びかけています。札幌の定点医療機関当たりの平均患者数(8月26日~9月1日)は11.59人で過去10年で最多となっている。手足口病はウイルスによって口内や手足に水疱(すいほう)性の発疹ができる感染症で例年、8月下旬から9月上旬に乳幼児を中心に流行する。接触で感染するため、手などを清潔にするよう呼びかけている。

手足口病とは?
口の中や、手足などに水疱性の発疹が出る、ウイルスの感染によって起こる感染症です。子どもを中心に、主に夏に流行します。感染症発生動向調査によると、例年、報告数の90%前後を5歳以下の乳幼児が占めています。病気の原因となるウイルスは、主にコクサッキーウイルスA6、A16、エンテロウイルス71(EV71)で、その他、コクサッキーウイルスA10などが原因になることもあります。

感染方法
感染経路は、飛沫感染、接触感染、糞口感染(便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染することです)が知られています。特に、この病気にかかりやすい年齢層の乳幼児が集団生活をしている保育施設や幼稚園などでは注意が必要です。理由は、子ども達同士の生活距離が近く、濃厚な接触が生じやすい環境であることや、衛生観念がまだ発達していないことから、施設の中で手足口病の患者が発生した場合には、集団感染が起こりやすいためです。また、乳幼児では原因となるウイルスに感染した経験のない者の割合が高いため、感染した子どもの多くが発病します。

症状
感染してから3~5日後に、口の中、手のひら、足底や足背などに2~3mmの水疱性発疹が出ます。発熱は約3分の1にみられますが、あまり高くならないことがほとんどであり、高熱が続くことは通常はありません。ほとんどの発病者は、数日間のうちに治る病気です。しかし、まれですが、髄膜炎、小脳失調症、脳炎などの中枢神経系の合併症のほか、心筋炎、神経原性肺水腫、急性弛緩性麻痺など、さまざまな症状が出ることがあります。(特にEV71に感染した場合には、他のウイルスによる手足口病と比べて、中枢神経系の合併症を引き起こす割合が高いことが明らかとなっています。)また、手足口病の典型的な症状がみられずに重症になることもありますので、注意が必要です。なお、近年、コクサッキ―ウイルスA6感染により手足口病の症状が消失してから、1か月以内に、一時的に手足の爪の脱落を伴う症例も報告されていますが、自然に治るとされています。
 手足口病にかかったこどもの経過を注意深く観察し、合併症に注意をする必要があります。


防止策
手足口病には有効なワクチンはなく、また手足口病の発病を予防できる薬もありません。治った後でも、比較的長い期間、便などからウイルスが排泄されることがあります。また、感染しても発病はせず、ウイルスを排泄している場合があります。これらのことから、発病した人だけを長期間隔離しても有効な感染対策とはならず、現実的でもありません。前述したように、衛生観念がまだ発達していない乳幼児の集団生活施設では、施設内での感染の広がりを防ぐことは難しいです。しかし、手足口病は、発病しても、軽い症状だけで治ってしまうことがほとんどであるという意味で、感染してはいけない特別な病気ではありません。これまでほとんどの人が子どもの間にかかって、免疫をつけてきた感染症です。
 一般的な感染対策は、接触感染を予防するために手洗いをしっかりとすることと、排泄物を適切に処理することです。特に、保育施設などの乳幼児の集団生活では、感染を広げないために、職員とこども達が、しっかりと手洗いをすることが大切です。特におむつを交換する時には、排泄物を適切に処理し、しっかりと手洗いをしてください。
 手洗いは流水と石けんで十分に行ってください。また、タオルの共用はしてはいけません。
 手足口病は、治った後も比較的長い期間便の中にウイルスが排泄されますし、また、感染しても発病しないままウイルスを排泄している場合もあると考えられることから、日頃からのしっかりとした手洗いが大切です。
    (2013/9/10) 
 
医療施設調査、診療所数、初の10万超
歯科診療所を除く一般診療所の数が、昨年10月時点で10万152施設(前年比605増)となり、1953年の統計開始以降初めて10万施設を超えたことが4日、厚生労働省の2012年医療施設調査で分かりました。病院は40減の8565施設。平均在院日数は31・2日で前年より0・8日短くなった。
   (2013/9/5) 
  三笠市の病院での医師刺殺容疑の患者の男を鑑定留置
三笠市の病院で精神科医宮下均(みやした・ひとし)さん=当時(53)=の胸を包丁で刺して殺害した事件で、殺人容疑で札幌地検岩見沢支部に送検された患者の男(55)の鑑定留置を岩見沢簡裁が決定したと3日、札幌地検が明らかにした。決定は2日付で、鑑定留置の期間は11月22日まで。
  (2013/9/5)
  
「医療と笑い」、さっぽろで実例報告
日本笑い学会の第20回総会・研究発表会が、8月31日、9月1日の2日間、札幌市教育文化会館(中央区北1西13)で開かれました。「医療と笑い」をテーマにしたシンポジウムでは、笑いの効果として医療関係者が岐阜県で透析患者の治療に携わる看護師の種田美和さんは、「治療が長期化するため人生に絶望を感じている透析患者が少なくない」と説明。呼吸法を組み合わせた「笑いヨガ」を採り入れたら、生気を失っていた患者が笑いながら身体を動かすようになったとして、「笑いには不安の緩和やストレス軽減効果がある」、福島県立医科大の医師大平哲也さんは、笑いが習慣病予防に及ぼす影響について、秋田と大阪での調査を元に「声を出して笑う頻度が少ないと答えた人ほど糖尿病を発症しやすかった」と語るなど、「患者の不安が緩和された」「笑わない人ほど糖尿病が多い」などの実例を報告しました。日本笑い学会は医療関係者を中心に985人が加盟しており、北海道支部の会員は約100人。
  (2013/9/5) 
 
 
十勝管内の病院、診療所などの診療情報をネット上で共用
インターネットを利用した専用システムを使い患者の検査データや処方記録などの診療情報を複数の医療機関が共用する「十勝メディカルネットワーク」(愛称・はれ晴れネット)が9月から試験稼働する。拠点の医療機関と地域のかかりつけ医などの医療連携の態勢整備を目指す。 データを提供する「公開型医療機関」とデータを活用する「参照型医療機関」が、それぞれ端末の専用ソフトを使ってインターネット上のデータセンターに接続し、データをやりとりする。扱う情報は薬の処方、血液などの検査結果、エックス線などの画像情報を想定する。スタート時、公開型医療機関は帯広厚生、帯広協会、北斗、帯広第一、国立帯広、開西の6病院。参照型は十勝全域の病院、医院、診療所などを想定。現在、帯広市医師会と十勝医師会が取りまとめている。
 (2013/9/2)

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