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2013年度5月-8月、ニュース



  市立三笠総合病院で医師が診察中に刺され死亡
21日午前11時5分ごろ、三笠市宮本町、市立三笠総合病院の診察室で、外来患者として来院した同市内の男(55)が、診察に当たっていた同病院精神神経科の医師宮下均さん(53)=同市本郷町=の左胸などを包丁で刺し、男性看護師2人に取り押さえられた。宮下さんは間もなく死亡した。三笠署は殺人未遂容疑で男を現行犯逮捕、殺人容疑に切り替えて調べる。男は同病院の精神神経科に通院中で、宮下さんが主治医を務めていた。男は精神状態が不安定といい、同署は刑事責任を問えるか慎重に調べている。診察室には当時、男と宮下さん、女性看護師の3人がおり、カーテンの仕切りの内側で宮下さんが1人で男を診察。女性看護師がカーテン越しに、不穏な様子を感じて同僚の男性看護師を呼び、2人が駆け付けると、宮下さんが血を流して倒れていたという。男は宮下さんを突然襲ったとみられ、胸のほか首なども切りつけていたという。宮下さんは札幌出身で札幌医大を卒業し、1994年に三笠総合病院に赴任。精神科医として特にアルコール依存症患者の治療に熱心に取り組んでいた。
  (2013/8/23) 
 
 
iPS細胞でブタの関節再生
iPS細胞を使って、傷ついたひざの関節を再生させることに、東京大学医学部附属病院の星和人特任准教授らのグループが動物を使った実験で成功しました。老化に伴ってひざの関節の軟骨がすり減る「変形性膝関節症」などの新たな治療法の開発につながると期待されます。グループでは、ヒトの皮膚などから作ったiPS細胞を骨の成分とよく似た物質と一緒に、ひざの関節が傷ついたブタに移植、1か月後に関節の組織を詳しく調べたところ、傷ついた軟骨や骨が再生していることが確認され、足を引きずりながら歩いていたブタがスムーズに歩けるまでに回復したということです。研究グループによりますと、iPS細胞を使って、ブタのような大型の動物でひざの関節を再生することに成功したのは初めてで、老化に伴って軟骨の損傷がひどくなる『変形性膝関節症』などの、新たな治療法の開発につながる」と期待されます。
  (2013/8/17)
  


心臓再生医療、中東に輸出
政府は民間企業と連携し、再生医療の輸出に乗り出す。2015年にもカタールやサウジアラビアに心臓の治療に使う再生医療技術を輸出する検討に入った。第1弾としてテルモが手がける心筋の再生医療技術を関連機器も含めて売り込む。日本の医療分野は輸入超過が続いている。優位性が高い再生医療の輸出で、経済・産業の活性化にもつなげたい考え。中東諸国に売り込むのは12年からテルモが治験を実施している心筋の再生医療だ。患者の大腿部の筋肉にある細胞を体外で培養し、シート状にして重症心不全患者の心筋の表面に貼る仕組み。再生医療の輸出では、治療技術の知的財産権を現地の医療法人が使えるようにしたり、再生医療製品を販売したりするのが柱になる。細胞の培養機器なども一体で売り込む。富裕層も多く、再生医療への需要は高まる見通しだ。輸出は産学官で4月に立ち上げたメディカルエクセレンスジャパン(MEJ)が担う。目の網膜の病気で失明の恐れもある「加齢黄斑変性」という難病の患者を対象にしたiPS細胞を使った治療技術の輸出も視野に入れ始めた。来年度に初の臨床研究が国内で始まる。結果を踏まえて、輸出の検討に入る。中国やタイが候補に挙がっている。日本の医療分野は欧米に押され、貿易赤字は2兆円弱に及ぶ。安倍晋三首相は「外に打って出なければ赤字が拡大する」と医療輸出に力を入れる考えだ。経済産業省によると、再生医療の世界市場は12年の3400億円から50年には53兆円になる。
  (2013/8/15) 



 
カラーコンタク卜、着色露出、角膜に傷などに注意を!
カラーコンタクトは若者のおしゃれ用品として人気が高いが、普及とともに国の承認を受けたものにも品質に問題のある製品が含まれる可能性があるとして、健康被害も起きています。多くが眼科を受診せずにネット通販や量販店で買って使い始め、長時間付け続けたりケアが不十分だったりと、使い方に問題があったが、承認品なら着色部分はレンズ内部に封入されるはずだが、着色部分を覆う膜がはがれやすいものがあるという。承認審査は書面で確認するだけで、こうした製品も通ってしまうとみられている。視力補正用の透明レンズでは使われていない酸素透過性の低い旧式の素材や、直径が大きすぎて酸素不足になりやすいものもある。ネット通販や量販店で売られている商品は、大手メーカーのレンズだけでなく、韓国や台湾などの輸入品も多い。着色部分が露出すると凸凹による角膜損傷や感染が懸念される。障害事例の中には、着色部分に沿った位置に角膜の炎症が起きたケースもあった。軽くこすっただけで着色が落ちるものがあるといいます。十分、注意しての使用にしてください。
  (2013/8/15) 
  
多汗症、全国で治療可能に
脇の下から過剰な汗が出る腋窩(えきか)多汗症に対するボツリヌス療法(ボツリヌス菌が作る毒素を主成分とする薬剤を脇の下に注射するだけで、汗が数カ月間にわたって抑えられる。施術は講習を受けた医師だけが行える登録医制度になっている。)が、全都道府県の施設で受けられる体制が整った。
昨年11月に保険適用となったが、5月下旬に登録医が全国で1800人、施設数が300に達し、47都道府県全てで治療できるようになった。施設はグラクソ・スミスクライン社ホームページの「ワキ多汗症サイト」http://waki-ase.jpで検索できる。  (2013/8/15) 
  15歳未満で3例目、10代前半少女から臓器提供2
長崎市の病院で脳死と判定された10代前半の女の子から臓器を摘出する手術が、10日朝行われ、このうち心臓は、午前8時半ごろヘリコプターで東京大学附属病院に運ばれて10代の少年に移植する手術が無事終了しました。長崎市にある長崎大学病院で9日に脳死と判定された10代前半の女の子から心臓や肺などの臓器を摘出する手術は、10日午前、すべて終わり、提供された臓器はそれぞれ移植手術が行われる医療機関に運ばれました。肺は東北大学病院で30代の肺の難病の女性に、肝臓は慶応大学病院で30代の胆道閉鎖症の女性に、すい臓と片方の腎臓は名古屋第二赤十字病院で40代の糖尿病性腎症の女性に、もう片方の腎臓は国立病院機構長崎医療センターで50代の慢性糸球体腎炎の男性に移植されることになっています。
 (2013/8/10)  
  15歳未満で3例目、10代前半少女から臓器提供1
日本臓器移植ネットワークは9日、長崎大病院(長崎市)に入院中の10~15歳未満の少女が脳死と判定され、臓器提供の手続きに入ったと発表した。15歳未満の子どもからの臓器提供は全国で3例目。少女は低酸素脳症のため同病院で治療を受けていた。7月12日に主治医が家族に回復の可能性が厳しいことを伝え、臓器提供について話を聞く機会があると説明。15日に家族から説明を受けたいとの申し出があった。少女は臓器提供の希望を書面では残していなかったが、家族との会話の中で提供したいと話していたという。
  (2013/8/10) 
 
日本のロボスーツ「HAL」欧州で初の医療機器認証
脳神経疾患や筋力が低下した患者の足の動きをサポートする筑波大学発のベンチャー企業「サイバーダイン」(本社・茨城県つくば市)のロボットスーツ「HAL」がロボット治療機器として世界で初めて欧州で医療機器の認証を取得しました。今後、欧州連合全域で販売できる。手術用などを除く治療ロボットの認証は世界初という。HALは脚に装着するロボットで、動かしたいという脳からの微弱な信号をとらえ電動で歩行を助ける。自力で歩く能力を回復させる効果もあるという。認証を受け、脊髄(せきずい)損傷や脳卒中患者の治療に使う計画がドイツの医療施設で進んでいる。国内では介護施設などで使われているが、医療機器としては未承認。改良した医療用HALを使い、難病治療に効果があるかの臨床試験が現在、国立病院機構新潟病院などで行われている。 
   (2013/8/7) 
 
 
乱立指摘の専門医、統一認定の第三者機関発足へ
学会ごとの認定により、質のばらつきや乱立が指摘されている「専門医」を、新たに統一して認定する第三者機関が10~11月に発足することが6日、準備委員会の初会合で決まった。 組織名は「日本専門医機構」になる見通し。 準備委員会初会合には、日本医学会、日本医師会などが参加。新たに専門医に加える「総合診療医」については、歴史が浅く、教育内容も確立していないことから、特化した育成委員会を設けることにした。

 新たな認定の仕組みは、「内科」「外科」「産婦人科」「小児科」などの基本領域と、さらに細分化した領域で構成される。具体的に、どの診療科を入れるかは第三者機関で議論する。2017年度に新研修制度をスタート、20年度の新専門医誕生を目指している。 (2013/8/7) 

 
初の臨床研究、iPS、来夏にも患者に移植
理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーらは、IPS細胞を使った世界初の再生医療を臨床研究として8月から始めると発表した。対象疾患は失明する恐れがある目の難病「加齢黄斑変性」。順調に行けば、来年夏にもiPS細胞からつくった目の細胞を患者に移植する。臨床研究は理研と先端医療センター病院(神戸市)が中心となって進める。対象患者は6人で50歳以上で眼鏡などで矯正しても視力が0.3に届かないのが条件で、8月1日から募集を始める。実際の治療はまず、患者から皮膚細胞を採取しiPS細胞を作製する。その後、目の網膜細胞に成長させてシート状に加工する。皮膚細胞の採取からシート作製までに約10カ月かかるため、実際に目の傷んだところに移植する最初の手術は来年夏以降になりそうだ。
 (2013/7/31)  
 
 
不妊治療の助成見直し、年齢制限「42歳まで」
不妊治療の公費助成の見直しについて議論している厚生労働省の検討会(座長・吉村泰典慶応大産婦人科教授)は29日、助成対象を「43歳未満」(42歳まで)とすることで合意した。「43歳未満」とする案は、妊娠率は年齢とともに低下するのに加え、43歳以上では流産率が50%を超え、出産に至る割合は50回に1回となることや、お産での赤ちゃんや妊婦の死亡率も大幅に増えることなどが理由に挙げられ、会合で妥当とされた。現在最大10回認められている助成回数は6回とする。  (2013/7/31)  
 
膵がん、家族にいますか?
日本膵臓(すいぞう)学会は26日、親や子、きょうだいに膵がん患者がいる人の登録制度を始めると発表した。家族に患者がいると、膵がんになりやすいため、定期的に検査をし、早期発見につなげる。特有の遺伝子の特徴も調べ、治療法の確立も目指す。国内で膵がんで亡くなる人は年間約2万9千人。早期発見が難しく、死亡率は非常に高い。1994年に同様の登録を始めた米国では、家族に1人患者がいると膵がんになるリスクは約5倍、3人いると32倍高くなることがわかっている。登録した家族には、CTやMRIなどの検査を受けてもらい、早期発見に役立てる。3年をめどに、集まったデータを分析して膵がんのリスク、効果的な検査法などを調べる。(2013/7/29) 
 
世界初のIPS臨床研究、網膜再生で正式認証
田村憲久厚生労働相は19日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使って目の網膜を再生する世界初の臨床研究を正式に了承、厚労省内での手続きが終了した。厚労省内での手続きが終了した。理研とセンターは実施を正式決定し、患者の選定手続きに入る。実施は、早ければ来年夏にも行われる見通し。臨床研究は理研の高橋政代プロジェクトリーダーらが中心となり、滲出(しんしゅつ)型加齢黄斑変性の患者から作ったiPS細胞を網膜色素上皮細胞に変化させ、シート状にして傷んだ部分に移植する。手術や細胞の安全性を確かめるのが主な目的。     (2013/7/20) 
 

胃食道逆流症って?
食事の後に胸焼けが起こる、酸っぱいものがこみ上げてくる。ゲップが出やすい。などという不快な症状に度々見舞われるようなら、それは「胃食道逆流症」かもしれません。以前は、「逆流性食道炎」と呼ばれていましたが、食堂の粘膜に障害のない例もよく見受けられるようになったため、「胃食道逆流症」と呼ばれるようになり次のような症状をおこします。
・胸が焼けるように熱い
・ゲップがよく出る
・酸っぱいもの、苦いものがこみ上げてくる
・胸がつかえる感じがする
・横になると咳き込みやすい
「胃食道逆流症」が起こる主な要因は、食道と胃の境目にある下部食道括約筋の緩みです。健康な人はこの筋肉が締まって胃の内容物の逆流を防いでくれます。ところが、この筋肉が緩んで境目が開いたままになり胃の逆流を防げれなくなってしまいます。この大きな原因の1つに「肥満」があります。内蔵周辺に蓄積した脂肪によって、下部食道括約筋の締りを悪くします。メタボ体型の男性に多く見られます。女性は、高齢になると唾液分泌量が減少、胃の機能低下、腰が曲がるなどの理由で胃液の逆流が多くなります。
慢性化が進むと食道がんになるリスクも高まると言われています。また、ストレスを原因とするものも増えています。これには、次のような生活上の注意を守ることによって、かなりの症状を抑えることができます。
・食べ過ぎや就寝直前の食事はしない。
・脂肪の多いものや甘いものは控えめに。
・炭酸飲料、アルコール、コーヒー、香辛料などの刺激物も控えめに
・肥満、便秘を防ぐ
・ストレスを溜めないようにする
・腹圧を上げるような、猫背や前かがみの姿勢を長く続けない
。       (2013/7/18)
 

 
ノバルティスの降圧剤ディオバン、臨床データを人為操作
製薬会社ノバルティスファーマ(東京:スイスに本拠を置き、140カ国以上で活動、世界で1、2位を争う巨大製薬企業ノバルティスグループの日本法人。医薬品の開発から生産、販売までを手掛け、循環器や呼吸器の薬、抗がん剤、免疫抑制剤などを扱っている。2012年の売上高は約3200億円で、ディオバンは主力製品。本社は東京。)が販売する降圧剤ディオバン(一般名・バルサルタン)を使って京都府立医大の松原弘明(まつばら・ひろあき)元教授が実施した臨床研究について、府立医大は11日、論文に使われたとされる解析用データに人為的な操作があったと発表した。臨床研究は、日本人の高血圧患者約3千人のデータから、ディオバンがほかの降圧剤より脳卒中や狭心症を減らせると結論づけたが、府立医大は調査の結果、「この結論には誤りがあった可能性が高い」とした。今回の調査では、カルテが確認できた223人の患者について、脳卒中や心不全などの発生数に着目。カルテには記載のない病気が、論文に使われたとみられる解析データには存在したり、カルテに記載のあるものが、解析データには無かったりするケースが計34件見つかった。操作はディオバンを使った患者のグループでは病気の発生数を減らし、使っていないグループでは発生数を増やす傾向があった。関係した他の病院の症例でもデータ操作の可能性があるという。松原元教授の研究室がノ社から大学を経由し、1億円超の奨学寄付金を受けていたことも分かっており、研究の中立性に疑義が持たれている。ディオバンは年間の売り上げが約1千億円以上で、ノ社の看板商品。私も定期に処方されています。   (2013/7/14) 

  
演説会で市長がトホホな話---「皆さん、どんどん心筋梗塞に」
大阪府柏原市の中野隆司市長が7日夜、同市内で開かれた参院選大阪選挙区の日本維新の会公認候補の演説会で、市立柏原病院をPRする際、「市民の皆さん、どんどん心筋梗塞になって下さい」と呼びかけた。演説会には市民ら約200人が出席。応援演説に立った中野市長は、心筋梗塞について同病院の診療体制が充実したとアピールしたうえで、「どんどん心筋梗塞になって下さい」「1回手術をやったら、病院に250万円入る」と述べた。中野市長は、「心臓病のいい先生が来てくれたので、安心して柏原病院を使ってほしい、誤解を招いたなら、申し訳ない」と釈明した。中野市長は2月の市長選で、地域政党・大阪維新の会の公認で立候補し、初当選した。----誤解を招くというよりもあまりに低レベルの表現で、怒りというよりも呆れを感じてしまいました。全くトホホな話ですね。  (2013/7/14) 
  家族承諾による4例目、広島の少年脳死、臓器を提供
日本臓器移植ネットワーク(移植ネット)は11日、頭部の治療のため、広島県呉市の国立病院機構呉医療センターに入院中だった15歳以上18歳未満の少年が、改正臓器移植法に基づき脳死と判定され、家族承諾によって臓器提供が実施されたと発表した。2010年7月の改正法の本格施行以来、18歳未満の臓器提供は4例目。家族は9日、心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓(すいぞう)、小腸、眼球の提供を承諾し、10日午後10時10分までに2回の脳死判定を終えた。11日午後に摘出手術が行われた。心臓は東京大病院で10代女性、肝臓は広島大病院で60代男性、膵臓は藤田保健衛生大病院(愛知県豊明市)で30代女性、腎臓のひとつは広島大病院で40代女性にそれぞれ移植されることになり、摘出された臓器は同日夕までに、移植施設に向け搬送された。 (2013/7/14) 
  
熱中症 全国で300人超搬送
日本列島は6日、南から暖かい空気が流れ込み、関東地方を中心に気温が上がった。群馬県館林市で37.4度を観測するなど21地点で猛暑日となり、東北や九州など広い範囲で真夏日となり、熱中症とみられる症状で病院に運ばれた人は全国で少なくとも311人となった。気象庁は「高温注意情報」を発表。小まめに水分を補給したり、冷房を適切に使ったりして熱中症に注意するよう呼び掛けた。また、汗をかく機能が未熟な子どもは、大人より熱中症になるリスクが高いといいます。小中高校生は、運動中に熱中症になるケースが多い。日本体育協会によると、部活動を始めたばかりの1年生や、休み明け、合宿の初日などは要注意だ。体が暑さに慣れていないためで、運動量は急に増やすのでなく、少しずつ慣らす必要がある。「運動中は水分をとりたい時に、とりたいだけとれる環境を作って」と同協会。自由にとれる環境に置けば、子どもは自発的に発汗量に見合った水分をとるという。    (2013/7/7) 


  
高齢者のめまい
めまいは大きく分けて、耳の異常が原因の末梢(まっしょう)性、脳の異常が原因の中枢性と、そのほかの原因に分かれます。60歳までは末梢性が多く、60歳を越えると末梢性と中枢性が同頻度になり、70歳を越えると中枢性の頻度が高くなるといわれています。末梢性めまいには、良性発作性頭位性めまい、メニエール病、前庭神経炎、目まいを伴う突発性難聴、外リンパ漏、中耳炎によるめまいなどが挙げられます。良性発作性頭位性めまい症は、頭を急に動かした時、寝たり起き上がったりした時、寝返る時に、めまいが数秒から数十秒続くのが特徴です。病因は頭部外傷(頭部打撲)、種々の内耳疾患、加齢などがあります。近年は高齢者の割合が増加傾向で、70歳以上では末梢性の約半数に疑われるという報告もあります。内耳の前庭(重力や加速を感知する装置)にある耳石という物質がはがれ、半規管(頭部の回転を感知する装置)についたり半規管の中を動いたりすることで起きるといわれています。メニエール病は、内耳にあるリンパ液が増え過ぎてたまった状態(内リンパ水腫)になり、めまいのほかに難聴や耳鳴り、耳の詰まった感じなどの症状が繰り返して起こります。難聴はめまいが起こると悪化し、めまいが治まるとましになります。めまいを繰り返しているうちに聴力が悪化する場合もあります。発病には精神的・肉体的疲労やストレス、睡眠不足が関係しているといわれています。中枢性めまいとしては、椎骨(ついこつ)脳底動脈循環不全症、脳梗塞(こうそく)、脳出血、脳腫瘍(しゅよう)などがあります。椎骨脳底動脈循環不全症は、めまいに関係する小脳や、脳幹に栄養を送る動脈の血流が悪くなることにより、めまいを起こす病気です。原因としては動脈硬化、頚椎(けいつい)の変形、動脈の走行異常などで、めまい以外にも視力障害、意識障害、上肢のしびれや悪心、嘔吐(おうと)などが出ることがあります。首を回したり、体位を変えたりした時に起きることが多いのが特徴です。そのほかのめまいとしては起立性低血圧、高血圧、不整脈、低血糖症、心因性目まい、頸(けい)性めまいなどがあります。中でも、起立性低血圧は、座った状態から立ち上がった時に血圧が過度に低下し、結果的に脳への血流が低下してめまいが起こる病気です。特に高齢者は、血圧を一定に保つ機能が衰えているため、このような状態が起こりやすいといわれています。高齢者は内耳や前庭神経、大脳皮質などの神経系が加齢で変性し、さらに運動機能も低下することで平衡感覚が衰えます。若い人に比べて脳の働きも弱いため、めまいの治りが悪く、一度治ってもまた繰り返すことが多いといわれています。高齢者のめまいは脳梗塞など脳循環障害の前兆である場合も考えられるので、耳鼻科だけでなく、脳外科や神経内科、循環器科、一般内科の専門医にも相談しながら根気強く治す必要があります。   (2013/7/6) 

 
ヒトiPS細胞で世界初の肝臓作製 マウス移植、
ヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使って小さな肝臓を作り、肝不全のマウスに移植して生存率を大幅に向上させることに横浜市立大の谷口英樹教授らのチームが成功し、3日付の英科学誌ネイチャーに発表した。ヒトのiPS細胞から機能的な臓器を作製したのは世界初。10年以内の臨床応用を目指しており、肝臓移植を代替する新たな再生医療として実用化が期待される。チームはヒトのiPS細胞から、肝細胞に変わる手前の前駆細胞を作った後、細胞同士をつなぐ働きを持つ「間葉系細胞」や血管のもとになる「血管内皮細胞」と一緒に培養。すると数日後、細胞が自然に球状に集まり、直径5ミリほどの肝臓の“種”ができた。これをマウスの腹部に移植すると、血管がつながって血流も生まれ、タンパク質の合成や薬剤の代謝などの働きを持つ小さな肝臓に成長することが分かった。    (2013/7/4) 
 
原因不明の疲れやダルさとチェックしたい生活習慣 
毎日8時間は寝ているのに、なんだかダルい......。原因は、質の悪い睡眠、極度のストレス、乏しい食生活といわれているそう。疲れを感じたらチェックしたい生活習慣3つ

・実際の睡眠の質を知る
基本的な睡眠衛生(暗くなってからパソコンを使わない、寝る前のカフェインやアルコールは避けるなど)を実践してみる
毎日同じような時間に寝て起きる(週末も同じようにする)

・食事が疲れの原因かもしれない
脂肪分の多い食事は、眠くなりやすくする
朝食には加工食品ではなく自然食品を多く摂る
毎日十分に水分を摂る

・精神的に堪えることがなかったか
引越しや別れ、転職などの出来事は、身体的にも精神的にも、疲れや倦怠感を引き起こす。

やはり、睡眠、食事、メンタルが疲れに大きく影響してくるようです。暑さと湿気に惑わされず、基本的な生活習慣を見直すのが重要ですね。
   (2013/7/01) 

 
iPS臨床を承認、世界初の網膜再生、年内にも開始厚生労働省の審査委員会は26日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使って目の網膜を再生する臨床研究を承認し、世界で初めて、人の病気の治療研究に使われることになりました。承認されたのは網膜の異常で視力が低下する「滲出型加齢黄斑変性」という病気をiPS細胞を使って治療するものです。理化学研究所などのグループが申請していたもので患者の皮膚から採取した細胞で作ったiPS細胞を培養して、シート状にし、患者の目に移植するものです。がん化の可能性を減らすなどの条件を付けたが、国での審査は実質的に終了した。早ければ8月ごろにも正式に実施が認められます。上部の部会と厚労相の了承を得て、理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーらが先端医療センター病院(神戸市)で実施する。患者は6人を想定しており、募集は年内にも始まる見込み。    (2013/6/27) 

 
子宮頸がんワクチン、道内で副作用12件  
副作用とみられる症例報告が相次ぎ、厚生労働省が接種の勧奨を一時中止するよう自治体に勧告した子宮頸がんワクチンで、道内では少なくとも旭川市、小樽市などで12件の副作用が報告されていることが24日分かりました。また、旭川では2011年2月から今年3月までに同市内で接種された中学生、高校生計6681人のうち、7人で副作用が出ており、女子生徒1人が一時的に意識を失う重症だったということです。副作用の主な症状は、注射部位の痛みや腫れ、発熱など。重症の場合は意識障害に加え、全身の痛みが慢性化したり、けいれんなどが起きる場合もある。副作用は1年後に出る例もあるといい、同省結核感染症課は「気になる症状があれば、すぐ医療機関を受診してほしい。医療費などを助成する副作用の救済制度もあるので、各市町村に相談を」と呼びかけている。  (2013/6/26) 

  
カルテ開示手数料、無料から高額まで 
患者がカルテなどの診療記録の開示を求めた際、病院側が徴収する手数料には無料から1万円程度までの高額費用がかかることがあります。個人情報保護法の施行により診療記録の開示は医療機関の義務とされています(医療機関に対して自己の診療記録(レセプトやカルテ)の開示を請求することができる場合があります。個人情報保護法が適用されるのは、5000件を超える個人情報を保有する医療機関に限られます。しかし、適用される場合には、原則として、遅滞なく、開示請求の対象となっている患者の診療記録を書面などで開示しなければならないことになっています。この際、医療機関が定める手数料の負担は必要ですが、請求の理由を示す必要はありません。)が、高額な手数料は開示の妨げになると思われます。6割程度の医療機関では、コピー代などの実費負担のみで手数料は無料だったが、残りの4割では別に手数料を徴収していrます。手数料の金額は、行政機関の開示手数料と同額(300円)かそれに近い額から1万円までと様々ですが、あまりにも高額な手数料は、実質的に開示義務の妨げになっているのではないでしょうか?  (2013/6/23) 



 
宮崎大学医学部附属病院、スマホでコストダウン 
PCの代わりにスマホを使うのではなく、専用の業務端末をスマホに置き換えたのが宮崎大学医学部附属病院。看護師などが電子カルテを閲覧したりする業務端末は1台当たり約20万円するが、スマホなら約6万円で済む。250台の業務端末を置き換えた同病院では約3000万円以上を削減したことになる。これまで業務端末は看護師だけが利用していたが、単価が安くなったことで新たに医師全員にもスマホを配布できた。2011年5月に看護師向けに250台、2012年5月に医師向けに400台を導入。また、同病院では、スマホの拡張性も評価した。従来の業務端末はあらかじめ定められた機能しか利用できなかったが、スマホであれば拡張は容易だ。地元のITベンダーとスマホ向けの電子カルテシステムを共同開発し、現在も機能を強化し続けている。注射の取り違えを防ぐために患者の手首につけたバーコードと注射薬のバーコードをスマホのカメラで読み取り照合したり、体温など医療データを入力したり、さらには患部写真をスマホで撮影してシステムへ登録するなど、あらゆる機能をスマホに持たせた(図1)。セキュリティについては、院外持ち出しを禁止したり、不正アプリの対策ソフトを入れたりすることで対処した。3G通信は利用せず、無線LANのみで通信する。  (2013/6/21) 
 
 
MRワクチン(麻疹、風疹)について 
厚生労働省は、風疹の流行により予防接種を受ける人が急増し、今夏以降に一時的にワクチンが不足する恐れがあるとして、任意接種は妊娠希望者や妊婦周辺の家族などを優先するよう自治体や医療機関に協力を求めた。妊娠初期の女性が風疹に感染すると胎児に障害の出る可能性があることが懸念されており、厚労省などは予防接種の検討を呼び掛けていた。厚労省結核感染症課はワクチン不足の見通しについて「任意接種に助成金を出す制度を始めた自治体が春以降に増えたことによる影響が大きいようだ」としている。妊婦の同居家族や妊娠を希望する女性などが優先して接種を受けられるよう協力を呼び掛け始めました。
ワクチンを安定して供給できる体制が整うまで、任意の予防接種については、
・妊婦の夫などの同居家族や周囲の人
・10歳代後半から40歳代の女性
を優先しなさいという通達が、近々に医療機関に出ると予想されます。
上記優先者以外の任意接種希望者は、数か月程度接種をお待ちいただきますように。
   (2013/6/19) 

 
なんでも、かんでも点滴と言わないで
外来を訪れるかなりの患者さん(とくにお年寄り)「なんとなく気持ちがいいから」「よく効くから」と点滴を希望される患者さんが多いそうです。点滴は、水分の補給には極めて有効な方法です。昔は、ビタミン剤入りの点滴が保険の対象になった時期があり、医療機関もこぞってやっていた時期がありました。しかし、食生活の向上により、現在では点滴で補給するほどのビタミン不足にはなることはないため、医療保険が通らなくなってきています。そのため、どうしてもという方は自己負担でビタミン入りの点滴を行うことになります。点滴をしてはいけないケースもあります。心臓が弱っている心不全の場合などがそうです。点滴をすることによって、血液の中の水分が増え、心臓にさらに負担が増すからです。医者の言葉をきちんと聞くことが必要ですね。   (2013/6/17) 
 
クックパッド、糖尿病患者向けレシピサイト開設
大手レシピサイト運営のクックパッドは12日、国内1,000万人以上という糖尿病患者向けに管理栄養士監修の家庭料理を紹介するサイト「健康レシピ・糖尿病」を開設しました。すべてのレシピにはカロリーや炭水化物などの栄養素を表記するほか、クックパッドの人気レシピを野菜100g以上・塩分1g以下でアレンジしたレシピなどが閲覧できる。また、筑波大学病院内分泌代謝・糖尿病内科と栄養管理チームの協力による「筑波大学の安心献立」を公開。一日1,600kcal以内のバランス献立の紹介や、糖尿病の予防、食事療法をサポートしていく。  (2013/6/14) https://kenko.cookpad.com/ 
  覚せい剤再犯で免許取消、医師・歯科医師24人処分
厚生労働省医道審議会医道分科会は6月12日、刑事事件で有罪が確定するなどした医師、歯科医師計34人の行政処分の諮問を受け、24人(医師16人、歯科医師8人)の行政処分を答申、決定した。残り10人は、「厳重注意」となった。処分の発行は6月26日。免許取消は、男性医師1人。この医師は、覚せい剤の使用と所持の覚せい剤取締法違反の罪で、2010年3月に福岡地裁小倉支部で、懲役2年の有罪判決を受けた。同法違反で、2005年9月に執行猶予付きの判決を受け、2006年に医業停止3年の処分が出ており、免許取消処分となったのは再犯のため。医業停止3年となった医師は男性医師2人。1人は、覚せい剤取締法違反と麻薬取締法違反の罪、もう1人は、麻薬取締法違反の罪で、ともに執行猶予付きの判決。診療行為に関連して処分が出たのは男性医師2人。医業停止1年6カ月となった男性医師には、脂肪吸引による豊胸手術を女性に実施する際、局所麻酔薬のリドカインを過剰投与したところ、急性リドカイン中毒を発症、適切な注意や処置を怠り、低酸素脳症に起因する多臓器不全で死亡させた業務上過失致死の罪で、2012年1月に罰金100万円の判決が出ている。裁判所は(1)リドカインの過剰投与による中毒症状を医師がてんかんと判断した、(2)気管挿管に自信がなく、マスクによる呼吸管理しか実施しなかった、(3)利尿剤を投与後も容体が回復しなかったのに、集中治療を実施できる医療機関に搬送しなかった、などの事実を認定。医業停止6カ月となった男性医師は工藤謙三(くどう・けんぞう)医師(67)=北海道石狩市はまなす医院(北海道石狩市)、臨床工学技士の女性に、6回にわたり、血管内のバルーンカルテルを膨らませるなどの医行為を実施させた医師法違反の罪で、2011年12月に罰金100万円の判決を受けるなどしていた。そのほか、公然わいせつの罪の男性医師が6カ月の医業停止、未成年の女子のわいせつな写真を撮影し、児童買春・児童ポルノ禁止法違反の罪の男性医師、盗撮による条例違反の罪の男性医師2人の合計3人が、3カ月の医業停止となっている。 (2013/6/14) 

 
7月から乳がん患者の人工乳房に保険適用
厚生労働相の諮問機関、中央社会保険医療協議会(中医協)は12日、乳がんの全摘手術後に使う人工乳房に、公的医療保険を7月から適用することを了承した。これまでの乳房再建では、自分の腹部や背中の皮膚や脂肪を移植する方法しか保険が使えなかった。この手法は、体の健康な部分を切らなければならず、傷痕が残るという欠点もあった。これ以外の再建手術はこれまでは全額自己負担だったため、片側100万円程度の費用がかかったが、保険適用により原則3割の窓口負担で済み、患者の費用負担は大幅に減ることになります。新たに保険適用される乳房再建術は、がんの切除後、まず皮膚の下に器具を入れて、周囲の皮膚や筋肉などを膨らませ、数カ月後にシリコーンでできた人工乳房を入れるというもの。  (2013/6/13) 
 
 
安倍内閣の成長戦略案受け、アスクルが薬ネット販売参入
事務用品通信販売のアスクルは12日、安倍内閣の成長戦略案に原則解禁が盛り込まれた一般用医薬品(大衆薬)のインターネット販売事業に、新規参入することを明らかにした。大衆薬のネット販売は、自社の個人向けサイト「LOHACO(ロハコ)」で注文を受ける。ネット販売では最大規模の約4千品目そろえるということ。ビタミン剤など第3類医薬品の販売を、大阪市の物流センターを使って18日から開始、風邪薬を含む第1、第2類など副作用のリスクのあるものは、埼玉県内に物流センターを新たにオープンさせて8月以降に販売を始める計画。  (2013/6/13) 

 
留萌市、インターネット活用し眼の無料健康相談
留萌市は昨年12月から、インターネットを活用して目の健康状態を医師がアドバイスする無料サービスを始めています。利用者が「るもい健康の駅」(同市花園町3)で眼底画像を撮影、旭川医大が開発したネット上で健康情報や医療情報を管理できるシステム「ウェルネットリンク」を経由して、同大の眼科医が見てアドバイスする。眼底写真で目の健康状態が分かるほか、途中失明の原因となる緑内障や糖尿病網膜症などの異常が早期発見できるという。市民が対象。道が無償貸与する眼底カメラを健康の駅に設置する。利用者は登録無料の「ウェルネットリンク」に入会することが条件で、火~金曜に健康の駅で申し込みしたうえ、翌週水曜日に市の保健師が眼底写真を撮影する。アドバイスは自宅のパソコンや携帯電話でも見ることができ、パソコンがない人や操作方法が分からない人は健康の駅の端末で見ることができる。   http://www.cohortopia.jp/eki/index.html    (2013/6/12) 

 
腎不全、透析のかゆみを考える
腎臓は背中の左右に一つずつあり、体内の余分な水分や老廃物を血液から取り除く働きをしている。透析は、機能が低下した患者の腎臓に代わり、血液中の老廃物や水分を取り除く治療で、血液を体外に出し、浄化装置を通過させる方法が一般的だ。1回4~5時間かかり、ほぼ1日おきに透析しないと命にかかわる。腎不全による透析患者は全国で約30万人おり、そのうち6~7割ほどにかゆみがあるとされる。透析患者は血液中のカルシウムやリンの濃度が高く、皮膚の代謝が悪化してかゆみの原因を作りやすい。また、皮膚の表面の水分と脂分が減って皮膚のバリアー機能が低下し、かゆみに敏感になる傾向があるという。入浴中は皮膚を傷つけるナイロンタオルは使わずに石けんの泡でやさしく洗い、入浴後は乾燥を防ぐため保湿剤や軟膏(なんこう)を使う等の注意が必要。   (2013/6/11) 

<腎不全と透析>
腎臓の機能が低下すると尿毒素が体内にたまり、むくみや高血圧、貧血などの症状が起こる。透析患者に多いのは、糖尿病による腎症と、腎機能が徐々に低下する慢性糸球体腎炎。腎不全を治すには移植しかないが、拒絶反応や感染症のリスクがあり、ドナーが見つからないケースも多い。透析には多額の医療費がかかるため「高額療養費制度」の特例措置がある。

 
 
自動体外式除細動機(AED)の設置状況と管理
自動体外式除細動器(Automated External Defibrillators。以下「AED」という。)とは、心臓突然死の原因になる心室細動(不整脈)を、電気ショックによって取り除く(除細動)装置です。電源を入れ、電極パッドを傷病者の胸に貼り付けると機械が操作方法を音声メッセージで指示します。使用者はその指示通りに操作を行います。機械が自動的に、生命の危険がある不整脈が起こった場合に、心臓のリズムを正常に戻すための治療方法である除細動が必要かどうかを判断し、必要時にのみ心臓に電気ショック(除細動)を実施することができるものです。
東京マラソンでタレントの松村さんが、AEDで一命を救われた話をご存知の方も多いでしょう。道内のAED設置状況は次のとおりです。   AED設置場所検索 http://www.qqzaidan.jp/AED/aed.htm
AEDは、機械ですからメンテナンスが必要なことは言うまでもありません。いざという時にバッテリー充電不足や何らかのトラブルで動作をしないということがあっては大変です。総務省と厚生労働省の調査によると設置されたAEDの8割に不具合が疑われた事例の地域別では、北海道は広島についで多い全国2位でした。季節も良くなって、レジャーにスポーツに出かける機会も多くなります。「設置しているから安心」というのではなく、定期的な点検と、一定期間を経たAEDの更新が必要なのです。
     (2013/6/8)  
 
 
日立・三菱重、北大と共同で最新鋭がん治療装置開発
日立製作所は北海道大学と共同で副作用を大幅に減らす放射線を使う最新鋭の次世代機がん治療装置を開発、2016年にも米国に輸出する。政府は医療産業の活性化を成長戦略の柱として技術開発を後押しする。三菱重工業も南米など新興国で売り込む。   (2013/6/7)  

 
市販薬ネット販売、99%解禁へ
成長戦略第3弾で政府は4日、一般用医薬品(市販薬)のインターネット販売を、副作用のリスクが高い一部を除いて解禁する方針を固めた。市販薬約1万1400品目のうち99%超のネット販売が認められることになる。医師の診断と処方が求められる医療用医薬品から市販薬に転用して間もない鼻炎用薬、解熱鎮痛薬などリスクが高いとされる25品目を中心に、解禁の例外として専門家が安全性を審査し直すなど新たなルールを検討する。  (2013/6/6) 
 
「コーヒー」が紫外線による肌老化を防いでくれる?
名古屋大学で行われた日本栄養・食糧学会大会「コーヒーと健康〜紫外線による皮膚細胞障害とコーヒーポリフェノールによる防御作用」での研究発表によると、コーヒーポリフェノール(クロロゲン酸類)が活性酸素から細胞を守ってくれ、紫外線から受けるダメージから肌を守ることがわかりました。ある程度の量のコーヒーが健康に良いことは、今までも色々と紹介してきましたね。飲み過ぎには注意して、上手に美味しく健康とアンチエイジングに活用してみてください。   (2013/6/6)  

 
先週、熱中症で道内21人搬送
総務省消防庁は4日、熱中症で病院に救急搬送された人数を今年初めて発表した。5月27日から6月2日までの1週間の速報値は230人で昨年同期に比べ22人減った。これから毎週集計し、火曜日に消防庁のホームページで公表する。都道府県別では何とズーット低い気温が続いていた北海道が21人と最多で、愛知県が18人、埼玉と沖縄が17人だった。  (2013/6/5) 

 
社会医療法人北斗(帯広市)がロシアに予防医療拠点開設
社会医療法人北斗(北海道帯広市)は、ロシア・ウラジオストクに遠隔診断システムを導入し、帯広の医師が診断することもできる予防医療の拠点を開設する。政府は成長戦略の一環として医療技術の国際展開に乗り出したが、日本の病院がロシアで医療機関を開業するのは初めて。「HOKUTO画像診断センター」は日本製の磁気共鳴画像装置(MRI)やコンピューター断層撮影装置(CT)などを設置。健常者を対象とした脳ドックや心臓ドックなどに加え、地元病院の依頼による患者の画像診断にも取り組む。難しい症例はVPN(仮想私設網)で画像データを送信し、帯広で診断を支援する。高度な治療が必要なら日本に患者を受け入れる態勢も整えた。2012年2月に現地保養所ストロイチェリ社などロシア側2社、当法人を含む日本側2社の4者が合弁会社を設立し、日立メディコなど医療機器メーカーが支援、経済産業省やメディカル・エクセレンス・ジャパン(MEJ)も後押しし実現の運びとなりました。 (2013/6/4) 

 
市民公開講座で正しい知識の習得を
例えば、泌尿器科で子宮や卵巣の病気も診てもらえる?どう思いますか?「正しい知識を持たないことが治療の遅れを招く恐れがある」ことから、公開されている市民公開講座や医療セミナーを積極的に利用し正しい知識を身につけてください。泌尿器科は、主に排尿障害、腎臓や前立腺のがんなどを治療する。排尿の問題で生活に影響がある人が40歳以上の15%との推計があるほか、前立腺のがんや肥大症が急増している。だが、泌尿器科を訪れる患者は他科からの紹介が多く、認知度は低い。学会が、インターネットで10~90代の男女計3164人に調査、泌尿器科で扱う臓器を聞いたところ、正解の「前立腺」「尿道」「膀胱(ぼうこう)」との回答が9割を超えた一方、同じく正解の「腎臓」は45%にとどまった。泌尿器科で扱わない卵巣、子宮を選んだ人もそれぞれ2割いた。また、泌尿器科医は手術も担う外科医が多いのに、泌尿器科を「内科」と考えている人が45%だった。  (2013/6/3) 
  
ドナー仲介二審も実刑 臓器売買事件
宇和島徳洲会病院(愛媛県)で実施された生体腎移植手術で臓器提供者(ドナー)を仲介し見返りを受け取ったとして、臓器移植法違反罪などに問われた指定暴力団住吉会系組長坂巻松男(さかまき・まつお)被告(72)の控訴審判決で、東京高裁は31日、懲役2年6月、追徴金180万円とした一審東京地裁判決を支持、量刑が重すぎるとした弁護側の控訴を棄却した。判決によると、坂巻被告は2010年、腎不全を患っていた医師(57)=懲役3年が確定=に腎移植手術を受けさせるため、無職の男(22)=執行猶予付きの有罪が確定=をドナーとして紹介。親族間の移植を装うため医師と男に虚偽の養子縁組をさせ、見返りとして共犯者とともに800万円を受け取った。被告の分け前は180万円だった。 (2013/6/1) 

 
「産科医療補償」掛け金の返還を申し立て
お産の際の予期せぬ事故を補償するため、産科医院などの分娩機関が掛け金を支払う「産科医療補償制度」。同制度の補償件数が当初予測を大幅に下回り、多額の掛け金が余っているため、全国の分娩機関28カ所と1041人の妊産婦が、制度を運営する日本医療機能評価機構に掛け金の一部返還を求めADR(裁判外紛争解決手続き)を申し立てています。分娩機関は1分娩につき3万円の掛け金を支払っているが、この額は最大の800人分の補償額(約240億円)を元に算出。実際には年間200人分(約60億円)以下で推移しているため、平成21年の制度開始以来、余剰は800億円以上に積み上がっているとみている。 (2013/5/30)

■産科医療補償制度 お産の際に脳性まひなどの障害を負った乳児と家族を補償するため、病院などの分娩機関が1分娩当たり3万円の掛け金を支払う。全国の分娩機関の99・8%に当たる3326機関が加入。掛け金は日本医療機能評価機構を通じて民間の損害保険会社に収められる。障害が起きた場合、損保会社から一時金600万円と、毎年120万円の補償金が最高20回支払われる。
  

 
「道は遠いけど、それもまた人生!」
「今月でリハビリは終了です。これ以上続けても大きな回復はありません」リハビリに通っていた病院の担当医からそう告げられ、愕然とした経験をお持ちの方も多いと思います。少しでも病院でリハビリーを続ければ改善されていくと思いたいのです。しかし、現実はどこかで打ち切りを受け入れねばなりません。そして、これからが本当の意味での一生続くリハビリー生活なのです。「道は遠いけど、それもまた人生!」と考え、身心は障害を持っても気持ちは障害を持たずにいきましょう。   (2013/5/29) 

 
脳卒中で腕麻痺のリハビリー
安川電気は鹿児島大学と共同で脳卒中による腕の麻痺した患者向けのリハビリー機器を開発し、2015年末の製品化を目指します。近年開発された「促痛反復療法」に基づくもので装置の上からのびるワイヤで患者の手首を支え、まひした腕への負荷を減らしながら、曲げ伸ばしの訓練をする。腕に電気や振動の刺激を加え、神経の興奮状態を高めることで、より腕が動きやすくなるという。      (2013/5/28) 
 


 
第2次安倍内閣の医療分野でのIT化促進
第2次安倍内閣は医療分野などでのIT化を「IT戦略は成長戦略の柱」重視。政府はこれまで医療の電子化を目指してきたが、思うようには進んでいない。06年の自民、公明両党の連立政権下では電子カルテについて「10年度までに200床以上の医療機関のほとんどに導入する」との目標を掲げたが、電子カルテを導入した病院は全国で20%、遠隔医療システムは16%(いずれも11年10月時点)にとどまっている。一般に、1人の患者の医療情報は診療歴のある複数の病院に分散している。患者が初めて受診する病院の場合、過去のカルテなどを参照した診断に時間や手間がかかることもある。医療機関が相互に連携できるシステムを用いれば、地域内であれば医療に関する個人の記録を管理できるようにする態勢を整える。過去の検査や薬の処方内容、画像診断データなどを使って初診でも主治医と同じデータに基づいた医療ができるようになります。個人の診療所がレントゲン画像を大学病院の専門医に伝送して遠隔医療をしたり、別々の医療機関で重複した検査や投薬を防いだりできる。都道府県ごとに協議会を設けて地域の医師会や大学病院などが連携することを想定しており、医師不足の解消や医療費削減につなげるといったメリットがあります。しかし、医療機関同士の情報共有に向けた電子情報の標準化や個人情報保護のためのセキュリティー対策などが不十分で、医療分野のIT化を促進するにはこうした課題を克服する必要が重要です。    (2013/5/28) 

  
北大病院で「ハイブリッド手術室」設置
高性能なエックス線透視装置を手術室内に設置し大動脈瘤に対する血管内治療をより安全に行える、た「ハイブリッド手術室」の導入が北大病院で行われています。透視装置として最新鋭のX線撮影装置である東芝製INFX-8000Hを、また手術寝台にはMaquet社製の万能手術台マグナスを採用し、両者を世界で初めて連動させることにより治療中の安全性と利便性を格段に向上させ、脳外科や整形外科手術はもとより心臓や大血管手術にも対応する仕様を実現しています。従来はカテーテル室で施行していた血管内治療が、手術室でより安全に行えると共に、治療手技中の透視装置の併用により、造影剤を使用した3D画像の構築が可能となります。また、これらを最新の周辺支援システムと検査画像と融合することにより、治療の確実性が高まり、更に高度な血管内治療と新しい手術方法の可能性が広がります。循環器外科領域では、大動脈瘤に対するステントグラフト治療(血管内治療)が、更に安全かつ迅速に実施可能となります。また、近い将来、TAVR(カテーテル的大動脈弁置換術/大動脈弁をカテーテルで治療する浸襲度の低い術式)の開始にあたり、ハイブリッド手術室の更なる活用が期待されます。脳神経外科領域では、脳動静脈奇形や脊髄血管奇形においては、外科的手術に術中血管造影診断やカテーテルを用いた血管内手技を組み合わせる方法が、これまで以上に高い精度で緻密な作業が実現できます。また、極めて治療困難とされる複雑な巨大脳動脈瘤に対しても、開頭バイパス手術と血管内塞栓術を同時に組み合わせることで治療法の大きな躍進が期待されます。さらには、開頭手術全般において術中CT断層撮影も行うことが可能となり、手術の安全性が大きく向上すると思われます。整形外科領域では、先天奇形や疾患、外傷による骨格の変形に対するインプラントの設置や矯正が、安全かつ確実に実施可能となります。複雑に変形した骨をさまざまな方向から容易に観察できるだけでなく、 CT(コンピュータ断層撮影)様の再構築画像や3D画像を即座に確認することにより、3次元的な矯正や神経、血管損傷のリスクを最小限にできることが期待されます。機器と工事費でおよそ3億1千万の費用がかかっています。
旭医大病院(旭川市)は道内で初めてハイブリッド手術室を設置し、2010年9月から運用を始め、2012年度には札医大病院(札幌市中央区)で導入されています。道内では大学病院以外で小笠原クリニック札幌病院(札幌市南区)が導入している。   施設/設備2   (2013/5/27)
 
  札幌の中村記念病院、220例目の脳死移植
日本臓器移植ネットワークは26日、北海道の中村記念病院に脳出血で入院していた40代女性が25日午後2時15分、臓器移植法に基づき脳死と判定されたと発表した。女性は書面で臓器提供の意思を示していなかったが、家族が承諾した。女性は家族に口頭で提供意思を伝えていたという。脳死移植は法施行後220例目。心臓は東京大病院で50代男性、両肺は岡山大病院で50代男性、肝臓は名古屋大病院で30代男性、膵臓と片方の腎臓は北大病院で30代女性、もう片方の腎臓も北大病院で10代男性にそれぞれ移植。小腸は医学的理由で断念しました。  (2013/5/26) 
 


PETとCT一体化装置、道内でも増加
がんの画像診断で使う陽電子放射断層撮影装置(PET)に、コンピューター断層撮影装置(CT)を組み合わせ、従来のPETより、正確に診断できるのが特徴のPET-CTを導入する医療機関が道内でも増えてきた。PETは、放射性同位元素とがんに集まりやすい物質の合成薬剤を注射し、放射線を検出して画像にする。薬の集まり方で肺や大腸、食道といった、全身のさまざまな部位のがんの発見、進行度や転移がないかなどを、1回の検査で診断でき、がんの部位や形、大きさが画像で分かるCTを組み合わせたのがPET-CT。道内では、札医大病院が大学病院では初めて、導入しました。札医大病院ではがんの疑いのある場合の診断に使うので、保険が適用される。検査は約2時間だが、寝たまま装置に入り実際に撮影するのは30分程度だ。費用は3割負担で2万2000-2万5000円。一般的な健康診断で使う場合は保険外で、病院により料金が異なります。帯広の北斗病院(帯広)では、この最新鋭機器を利用した「がん検診ツアー」を企画運営しています。首都圏からのお客を、観光・温泉・豚丼などのグルメを健診と一緒に提供しています。  (2013/5/26)
             道内でPET-CTを導入している他の医療機関
     施設/設備1 

 
遺伝性乳がん乳房切除、16施設が実施・計画
米女優アンジェリーナ・ジョリーさんが予防のため乳房を切除したことで関心を集めている「遺伝性乳がん・卵巣がん」について、国内でも16施設が予防的な乳房切除を、21施設が卵巣・卵管切除をそれぞれ実施または計画しているようです。予防的切除は、「遺伝性乳がん・卵巣がん」の遺伝子変異がある人に対し、将来乳がんや卵巣がんを発症する確率を低くすることを目的に、本人の強い希望があった場合に検討される。予防的乳房切除は、既に実施や計画を明らかにしている聖路加国際病院(東京都)、がん研有明病院(同)に加え、相良病院(鹿児島県)が6月に院内の倫理委員会に諮る予定のほか、道内では、唯一遺伝子検査をおこなっている札幌市の北海道がんセンターなどの他に北海道大学病院、札幌医大、旭川医大でも検査の検討を始めています。このように「計画中」と答えた病院が13施設。卵巣・卵管切除は、既に実施や計画が明らかになっている聖路加国際、がん研有明両病院と大阪大に加え、慶応大(東京都)で2件、四国がんセンター(愛媛県)で1件、国立病院機構岩国医療センター(山口県)でも1件、実施ずみだったことがわかった。宮崎大は具体的な手術予定があり、聖マリアンナ医大(神奈川県)も準備を進め、相良病院も倫理委員会に諮る予定。そのほか、「計画中」と答えた施設が12施設。   (2013/5/25) 



 
生体腎移植で、予想外の命に関わるリスク!?
沖縄県浦添市の医療法人・八重瀬会同仁病院で行われた生体腎移植で腎臓を提供した女性が亡くなった問題を受け、日本移植学会が緊急アンケート調査を行った結果、既に明らかになっている死亡例2例のほかに、腹腔ふくくう鏡手術によって腎臓提供した5人が命にかかわるような合併症を起こしていたことが分かりました。2011年に腎移植手術を行った138施設に調査票を送付。92施設が腹腔鏡手術で腎臓摘出を行っていたと回答した。うち5施設で5人がこれまでに、腎臓摘出時に腸や血管を傷つけて出血するなどして重症となった。死亡例については、学会が施設名を公表していなく、八重瀬会同仁病院は回答していない。生体腎移植は、よほどのことがない限り安全に移植ができるものだと思っていましたが、実情は少し違うようです。学会は、実情の正確な情報発信と新しい安全性の指針を示すことが必要なのではないでしょうか。  (2013/5/24) 



 
都市伝説?
「温泉旅行」いいですね。たまには温泉でゆっくりと息抜きをしたいものです。しかし、注意してみると温泉の脱衣室の「成分、禁忌症、適応症および入浴上の注意」の浴用の禁忌症の欄に、悪性腫瘍(癌および肉腫等)と書いてある場合があります。このような表示を目にしたら、大部分の人たちはせっかく温泉に来たのに入らないで帰ってしまうでしょう。本当にそういった温泉はがんの患者さんにはからだによくないのでしょうか?確かに、温泉法の第18条に「温泉を公共の浴用または飲用に供する者は、施設内の見やすい場所に、環境省令で定めるところにより、次に掲げる事項を掲示しなければならない。1温泉の成分、2禁忌症、3入浴または飲用上の注意」とあります。しかし、禁忌症についての科学的根拠の説明はなく、昭和58年頃の環境省の局長通知に基づくもののようで、意味合いは単純に『具合が悪くなるかもしれないから』というレベルのようです。一般的にいわれる禁忌症には「急性疾患」(特に熱がある場合)、「活動性の結核」「悪性腫瘍」「重い心臓疾患」「呼吸不全」「腎不全」「出血性の疾患」「高度の貧血」「その他一般に病勢進行中の疾患」「妊娠中」(特に初期と末期)など主に急性期のものがあげられます。がん患者が温泉に入ってはいけないという話は、根も葉もない、いわば都市伝説みたいなものですが、体力を奪うので注意が必要です。事前に医師に確認して温泉を楽しんでみては?   (2013/5/23) 
 
善安倍晋三首相、最先端医療視察 サガハイマットを絶賛
安倍晋三首相は19日、6月1日に開院する佐賀県鳥栖市の九州国際重粒子線がん治療センター(サガハイマット)を視察した。アベノミクスの3本の矢の1つ「成長戦略」で柱にすえる先端医療の現場に足を運んだ首相は、その治療技術を絶賛した。サガハイマットは全国4番目、中国地方以西では初めての重粒子線がん治療施設ですが、総事業費150億円は、佐賀県の補助金や民間企業からの寄付でまかなう計画だったが、3月末までに支払われたのは104億円。最大のスポンサーだった九州電力も、玄海、川内両原発の停止による経営悪化で39億7千万円の寄付の支払いが遅れているということで、寄付集めに苦慮しています。このような状態で、「日本の物理学、医学などの力を結集した素晴らしい施設だ。世界中から鳥栖に治療に来ると思う。日本にしかできないことだ。国も大いに力を入れたい」という首相の言動は、アベノミクスの3本の矢の1つ「成長戦略」で柱にすえる先端医療として大きな力となりそうです。     (2013/5/20) 
 
 
国内の粒子線治療施設
粒子線治療施設は、現在建設中のものも含め、国内に13か所あります。 (2013/5/20)

*重粒子線がん治療施設
群馬大学重粒子線医学研究センター 【群馬県】
(独)放射線医学総合研究所 【千葉県】
兵庫県立粒子線医療センター 【兵庫県】※陽子線と併用

*陽子線がん治療施設
南東北がん陽子線治療センター 【福島県】
国立がんセンター東病院 【千葉県】
静岡県立静岡がんセンター 【静岡県】
筑波大学陽子線医学利用研究センター 【茨城県】
福井県立病院 陽子線がん治療センター 【福井県】
がん粒子線治療研究センター 【鹿児島県】

(現在建設中)
北海道大学陽子線治療施設(仮称)【北海道】 
慈出会 相澤病院 陽子線治療センター(仮称)【長野県】
名古屋陽子線治療センター 【愛知県】 
 

 
「他人の経験」で脳卒中の予防や高血圧が改善
病気の患者は、医師とのつきあい方、薬を飲み続けること、生活習慣を変えることなどについて、脳卒中の経験者や高血圧患者の物語に耳を傾けることで、他の患者の血圧の管理が改善化されるケースが多く見られるようです。そういえば、自分の周りでも病気の体験話はよく耳にしますし、注意して聞いているように思いますし、毎朝血圧を測るようになったきっかけかもしれません。       (2013/5/18) 
 
いよいよ、3~4年後めどにiPSで作った角膜移植開始
大阪大の西田幸二教授(眼科)は、日本眼科学会の講演会で、iPS細胞から作った角膜の細胞を増やしてシート状にした後、角膜が傷ついている患者の目に貼り、視力の回復をめざす。作製するのは角膜表面の「角膜上皮細胞」と、内側の「角膜内皮細胞」の2種類で、患者は目のけがや、角膜が傷ついて視力が下がる難病「スティーブンス・ジョンソン症候群」などの病気が対象の臨床研究について、「3~4年後をめどに始めたい」と発表しました。    (2013/5/18) 

 
経鼻内視鏡は広く道内医療機関に浸透!
従来の内視鏡に比べてきわめて細い、鼻からも口からも挿入できる「経鼻内視鏡」。医師から「胃カメラをしましょう」と言われると、「吐き気など苦しい思いをするので検査をしたくない!」「もう二度とやりたくない」などの経験をした方も多いのではないでしょうか。でも、「経鼻内視鏡」によりこういった苦痛は大幅に軽減されました。札幌に最初の導入医療機関ができてから、たちまち導入医療機関は全道に広まっていきました。わざわざ中核の都市まで出かけなくても近くの医療機関で検査ができるようになってきました。とても助かりますね。   (2013/5/17) 
 
 
北見赤十字病院、ドクターカー運用開始
北見赤十字病院(北見市)は、救急医療を必要とする現場に直接医師や看護師を送り込み、迅速な措置を施すことで救命率の向上、急な出産などの周産期救急医療に対応する「ドクターカー」を導入し、13日から運用を開始した。北見市などオホーツク総合振興局管内では以前から産婦人科医の偏在が指摘され、道の地域医療再生計画に基づき10年から、北見赤十字病院が導入を検討、導入は札幌市、旭川市に続く道内3例目。通常の救急機材に加えて搬送用の保育器、小児人工呼吸器など周産期医療用の機器を搭載した。運行協定を結んだ北見地区消防組合消防署の車庫で待機し、消防組合が出動を判断した場合は、医師と看護師を乗せて直接現場や、救急隊との合流地点へと急行する。    (2013/5/16) 
 
 
がん闘病中でもおしゃれをサポート
皆さんは、「リボンズハウスhttp://www.ribbonz.jp/house/index.htm」を知っていますか?がん患者さんの「治療と生活」をつなぐ、具体的な情報とケア体験を提供する場所で、北海道では恵佑会札幌病院でオープンされています。
女性は抗がん剤の治療などの副作用で目の周りにくまができたり髪や眉が抜け、つめが黒ずむ。顔色が悪いなどから人と会うのが嫌になり、自分自身の心も落ち込むことが多くなります。そんな時「病気だからとあきらめず、きれいにする」と前向きになることが大切です。こうした悩みを抱えがちな患者のために、かつらのかぶり方、くすみを隠すメーク、つめの手入れ、洋服の選択などの美容サポートを初めとして様々な活動をしています。 (2013/5/16)
 
 
 
全国で集い、看護師の日
ナイチンゲールの誕生日である「看護師の日」(12日)に全国で色々な催し物が行われました。札幌中央区でも「第40回看護師さんありがとう感謝の集い」(毎日新聞社主催)が行われ、650人あまりの看護師さんたちが集いました。    (2013/5/14) 
  少年の家族承諾で4例目の脳死移植手術
日本臓器移植ネットワークは11日、国立病院機構呉医療センター(広島県)に脳血管障害で入院していた15歳以上18歳未満の少年が脳死と判定されたと発表した。少年は書面で臓器提供の意思を示していなかったが、家族が承諾した。18歳未満では虐待の有無を調べるが、センターはなかったことを確認したという。18歳未満からの臓器移植は4例目。   (2013/5/14) 
 
 
道立子ども総合医療・療育センターで専門医が無料の出前講座
「あなたの街に、小児科専門医等を研修会・講演会の講師として派遣し、子どもたちの健やかな成長を応援します。」
道立子ども総合医療・療育センター(コロポックル)は本年度から、地域の要望に応じて同センターの専門医を講師として無料で派遣する出前授業を始めました。対象は一般市民や患者の家族のほか、医療や福祉関係者だが、軽度の発達障害のある子供への支援や、発育の遅れ、肢体不自由児のリハビリの方法などについて指導するが、主催者の要望にも応じる。小児疾患に関する知識普及を目的出前授業は各地の保健所か児童相談所、市町村が主催することが必要だが、20人以上の参加者を集めれば地域の医療や福祉関係者、住民らが市町村などを通じて同センターに申し込むことができる。問い合わせと申し込みは同センター(電)011-691-8026。   (2013/5/13) 
 
公益財団法人北海道医療団、帯広第一など病院の非常用電源に管内初の太陽光発電
公益財団法人北海道医療団(帯広第一病院、帯広西病院、介護老人保健施設とかちなどを運営)は、十勝管内の医療機関で初めて3施設に太陽光発電設備を導入、8月下旬に稼働し、災害時の非常用電源への活用を想定。発電設備の出力規模は、帯広第一病院が49キロワット、帯広西病院(西23南1)が44キロワット、介護老人保健施設とかち(音更町緑陽台南区)が38キロワット。総事業費は約1億4千万円で、6月中旬から順次、各施設の屋上に太陽光パネルを設置。8月下旬に稼働し、3カ所で年間計14万5千キロワット時の発電量を想定する。その後、発電量の変動に対応するために蓄電システムを導入し、年間約609万円の売電収入を見込む。   (2013/5/13) 

 
筋ジストロフィー:新薬臨床試験開始へ
国立精神・神経医療研究センター(東京都)と日本新薬(京都市)は9日、記者会見を開き、男児に発症する進行性の筋萎縮症「デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)」の新薬の臨床試験を7月にも始めると発表した。5年後の発売を目指す。男児3500人に1人が発症するとされる遺伝性の難病で、国内の患者数は4000?5000人。筋力の低下で歩行障害が表れ、20?40代で心不全などで死亡することが多い。遺伝子欠損の種類によって治療法が異なり、新薬の対象者は320?400人になる見通し。病状の進行を抑制する作用が期待できるという。現在は対症療法のステロイド剤以外に手立てがない。7月に前段階の臨床試験を開始し、約10人の患者に投与して安全性と有効性を確認する。
・デュシェンヌ(Duchenne)型筋ジストロフィー(DMD)
 小児の筋ジストロフィーの中で最も頻度が高く最も有名な疾患です。3~6歳で発症し、比較的早く症状が進行します。発症率は年間10万人に13~33人、あるいは男児生産3,300人に1人といわれています。X染色体によって遺伝する伴性劣性遺伝を示します。約30%で家族歴が明らかでなく、突然変異が疑われる例も存在します。下肢近位筋群が最初に障害され、歩行障害が初発症状となります。動揺性の不安定な歩行で、よく転倒するようになります。下肢についで上肢近位筋群に障害がおよび、末期には全身に筋萎縮、筋力低下が生じます。構音障害、嚥下障害や呼吸筋麻痺も発生します。病初期にふくらはぎに筋肥大が生じるのが特徴的です。この肥大した筋は硬くてゴムのような感触があります。肥大しているにもかかわらず筋力はむしろ低下していることから、仮性肥大と呼ばれています。またうつぶせの姿勢から立ち上がる時、手で下腿から上を順番に支えながら起き上がる独特な登攀(とうはん)性起立が認められます。心筋も障害され、心電図で特徴的な所見を示します。軽度の精神発達遅滞は多くにみられますが、進行することはありません。X染色体上での遺伝子異常のため、ジストロフィンというタンパクを作ることができないことが原因と考えられています。DMDでは、ジストロフィンが欠損しています。  (2013/5/13)


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